「すごく悔しい」。上位追撃へ、そして再び一軍の先発マウンドで輝くために。

パ・リーグ インサイト 岩下雄太

2018.7.17(火) 14:15

千葉ロッテマリーンズ・二木康太投手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ・二木康太投手(C)PLM

プロ4年目の昨季、球団史上ワーストとなるシーズン87敗を喫するなど、かなり苦しいチーム状況の中、先発ローテーションの一員として自身初となる規定投球回に到達した二木康太投手。

プロ5年目の今季はさらなる飛躍が期待されたが、初登板となった4月4日のオリックス戦で、5回2/3を投げて3失点を喫して敗戦投手に。4月11日の埼玉西武戦は6回2/3を投げて2失点に抑え今季初勝利を挙げたが、4月22日の埼玉西武戦は1回2/3を5失点でノックアウトと、好不調の波が大きかった。4月30日の北海道日本ハム戦で6回2/3、2失点で勝利投手になるも、この日の登板を最後に二軍で汗を流す日々が続いた。

「一軍にいるときに真っすぐが全然良くなかった。真っすぐをしっかり戻すというか、強い球を投げられるようにすることを一番に心がけてやっています」。“ストレートの力強さ"をテーマに二軍で練習、実戦に取り組んだ。

6月27日の埼玉西武との二軍戦では、一、二軍を通じて今季最長となる7イニングスを投げた。「しっかりとアピールしないといけない立場。全部の球種を使って、相手のバッターを一番抑えられる確率の高いと思うボールを選択して投げました」。被安打3、8奪三振、本塁打による2点に抑えた。二木投手は「イニング数以上の三振が取れましたし、ヒットもイニング数より打たれなかったので良かったと思います」と振り返った。

一軍の先発事情は新外国人のボルシンガー投手がリーグトップの11勝、石川歩投手がそれに次ぐ9勝、シーズン途中から先発に転向した有吉優樹投手、チーム2位の101回1/3イニングを投げる涌井秀章投手が務めている。

本来であれば、一軍で彼らとともにローテーションを守っていなければいけない立場。「すごく悔しいという思いが強い」と現在の心境を吐露し、「一軍で良いピッチングをすることでしか、ストレス発散じゃないですけど、できないと思います。全てに向けて頑張ります」と胸に秘める思いを口にした。

一軍は現在首位・埼玉西武と6.5ゲーム差の5位。クライマックスシリーズだけでなく、13年ぶりのリーグ優勝を狙える位置にいる。二木投手自身、前半戦は悔しい思いをした。後半戦は一軍の舞台で前半戦の鬱憤を晴らせるか。

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パ・リーグ インサイト 岩下雄太

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