「50点くらいですね」。
千葉ロッテのドラフト1位ルーキー・安田尚憲選手は、前半戦の自身をこのように採点した。「50点くらい」と自身を評した理由に「全試合出場できていることは凄くいいことですし、ケガなくやれていることも良いことだと思います」とプロの試合で出場を続けられたことを評価。
長いシーズンを戦い抜くためにも技術はもちろんのこと、体力が重要な要素のひとつになる。高卒1年目から二軍の舞台とはいえ、前半戦を全試合出場したことはかなり立派であると言えるだろう。
その一方で、「全然実力が伴っていないので、あとの50点はプラスαで実力をもっとつけていかないといけない」と反省した。
打撃面では高校通算65本塁打を放ったがここまで4本塁打、守備面でも三塁手ではイースタン・リーグワーストの14失策と課題を残す。ただ安田選手が、最も期待されているのは長打力。4本塁打という数字に対して、安田選手は「もっともっと増やしていきたいと思います。そのためには、もっともっと実力をつけてやっていきたいです」と語った。
千葉ロッテのチーム本塁打を見ても、今季一軍のチーム本塁打数はリーグワーストの42本、2011年以降チーム本塁打数が100本以上を記録したシーズンはなく、長年にわたって長距離砲が不在となっている。それだけに、長打力が魅力の安田選手にかかる期待は大きい。
安田選手自身も本塁打には強いこだわりを持っている。昨年12月5日に行われた新入団会見では「高校時代からホームランにこだわりを持ってやってきたので、プロに入っても長打力を磨いていければと思います」と話し、「目標は近い将来ホームラン王を獲ることが目標です。ロッテでは最近本塁打王が出ていないので、いつか自分が獲れればと思います」と掲げたほどだ。まずは後半戦、二軍で本塁打量産といきたいところだ。
前半戦が終了し、休む間もなく12日の『プロ野球フレッシュオールスターゲーム2018』にイースタン選抜の一員として出場。普段はライバル球団の北海道日本ハム・清宮幸太郎選手、東北楽天の西巻賢二選手、東京ヤクルトの村上宗隆選手ら同級生がチームメイトとして戦った。安田選手は「とにかく楽しくプレーできたらと思います」と意気込んだが、残念ながら4打数無安打に終わった。気を取り直して、後半戦は安田選手がどのような活躍を見せるか。和製大砲候補の今後から目が離せない。
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