延長戦までもつれた試合は東北楽天に軍配。白星発進で後半戦好スタートを切る

パ・リーグ インサイト

2018.7.16(月) 21:04

東北楽天ゴールデンイーグルス・島内宏明選手(C)PLM
東北楽天ゴールデンイーグルス・島内宏明選手(C)PLM

7月16日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと東北楽天の3連戦初戦は、終盤に激しく試合が動く展開となった。

オールスターブレイクが開け、後半戦が開幕した。先発マウンドに上がったのは、千葉ロッテが涌井投手、東北楽天が則本投手だ。両投手の対戦は奇しくも今シーズンの開幕戦と同じ顔合わせ。開幕戦では両投手ともに勝敗はつかなかったが、この試合でも両投手には勝敗つかずという結果になった。

試合序盤は両投手が好投し、落ち着いた展開となった。涌井投手は直球を中心に、今季いまだ得点を許していない東北楽天打線を翻弄。一方の則本投手は直球の球速を140キロ前半程度に抑えながら、丁寧な投球を見せる。

試合が動いたのは4回裏だった。ここまで変化球を多投していた則本投手。その変化球を4番・井上選手が一振りで左翼席まで放り込んだ。17号ソロとなったこの一打で千葉ロッテが先制。5月18日以来勝利から遠ざかっている涌井投手に先制点をプレゼントした。

しかし5回表、東北楽天がすぐさま反撃。6番・アマダー選手がバックスクリーンへと突き刺す豪快な13号ソロ。1対1の同点で前半を終え、試合は後半の攻防へと進む。

再び試合が動いたのは涌井投手、則本投手の両先発がマウンドを降りた後となった。スコアは1対1のまま迎えた8回裏、先頭の1番・藤岡裕選手が死球で出塁すると、2番・平沢選手が初球できっちり犠打を決め、1死2塁の好機を演出。東北楽天は直前に左投手の高梨投手がマウンドに送ったが、角中選手は左対左をものともせず。高梨投手が投じた変化球を左前に運び、勝ち越し適時打。スコアを2対1とした。

9回表はクローザー・内投手が登板し、試合はそのまま終わるかに思われた。しかし、2死から代打・枡田選手が値千金の同点本塁打を左翼席へ放り込み、試合は延長戦に突入した。

2対2で迎えた10回表、先頭の三好選手が右中間を真っ二つに切り裂く三塁打でチャンスメーク。続く3番・島内選手があっさりと勝ち越し適時打を放ち、東北楽天が3対2とこの試合初のリードを奪った。

10回裏はハーマン投手がマウンドへ上がる。ピンチを背負いながらも無失点に抑え、そのまま東北楽天が3対2で逃げ切った。東北楽天はオールスター明けの初戦を白星で飾り、好スタートを切った。

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