7月16日、千葉ロッテと東北楽天の後半戦初戦がZOZOマリンスタジアムで行われる。前半戦の終盤で健闘しながらAクラスターンは叶わなかった千葉ロッテと、とにかく1つでも多く借金を減らしたい東北楽天。4日間のオールスターブレイクを経て、より良い再スタートを切るのはどちらのチームになるか。この試合の見どころを挙げていこう。
【今季対戦成績】
千葉ロッテ→6勝2敗、東北楽天→2勝6敗
【千葉ロッテ】涌井投手 15試合、4勝6敗 101.1回、72奪三振、48失点 防御率4.09
【東北楽天】則本投手 14試合、5勝8敗 100.2回、109奪三振、43失点 防御率3.67
千葉ロッテの予告先発は涌井投手、東北楽天は則本投手と、実績のあるエース対決となったこの試合。涌井投手は、前回登板の北海道日本ハム戦で9回を1失点で投げ抜いたものの勝ち負け付かず。調子の波が激しいシーズンだが、ここ2試合は復調の兆しを見せている。
一方の則本投手は、前回登板の福岡ソフトバンク戦でようやく5連敗から脱した。その試合で援護した銀次選手も「ここで打てば(則本投手が)元気になるのかな」と気遣うなど、長く苦しんだ則本投手。109奪三振(リーグ1位)、100.2投球回(リーグ4位)はさすがの数字だが、その強みが後半戦の巻き返しにつながるか。両エースの逆襲に大いに期待したい。
2人を援護する打線においては、千葉ロッテ・藤岡裕選手、東北楽天・今江選手に注目だ。荻野貴選手の負傷離脱で1番打者を任されている藤岡裕選手は、前半戦最終戦の埼玉西武戦でマルチ安打を放った。ここまで全試合に出場しているルーキーにとって、後半戦は過酷な戦いとなるだろう。この試練を耐え忍び、不動のトップバッターの穴を埋めたいところだ。
今江選手は14日のオールスター第2戦目で、東京ヤクルトの守護神・石山投手のボール球を巧みにはじき返し、貴重な追加点を挙げる適時打を放った。10日のオリックス戦でも、山本投手から起死回生の逆転弾をかっ飛ばし、山形開催試合の連敗を止める活躍を見せている。優勝争いからは取り残されているチーム状況だが、ファンのためにも来季につながる戦いを見せなければならない。ベテランの元気な打棒で、苦しむエースを後押しできるだろうか。
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