【試合戦評】浅村選手が自身通算100本塁打に到達。埼玉西武が大量得点で前夜の借りを返す

パ・リーグ インサイト

2017.5.20(土) 00:00

昨夜の勝利で3連勝を決め、パ・リーグ3位の埼玉西武の猛追を振り切った福岡ソフトバンク。今日の試合の先発は現在3連勝中の中田投手。中田投手は離脱者続出という不安を抱える投手陣の中で存在感を示してきた。今日もベテランらしい安定感のある投球を披露して、自身とチームの4連勝を呼び込みたい。

対する埼玉西武の先発は佐野投手だ。5月13日に5回1失点の投球で今季初勝利を挙げており、今後の飛躍が期待されている。昨日の試合で、チームは菊池投手の好投も実らず敗戦し、連勝は6で途切れた。連敗を阻止し、また一から勝ち星を積み重ねていきたい。

試合は初回から動きを見せる。2死から3番・柳田選手が死球を受け、続く内川選手が安打を放って2死1,2塁の場面。ここで5番・デスパイネ選手が、佐野投手の失投を見逃さずに三遊間を破る適時打。福岡ソフトバンクが幸先よく先制に成功する。

しかし2回裏、埼玉西武打線が中田投手に襲い掛かる。先頭の外崎選手が四球を選び、続く岡田選手が犠打を成功させた1死2塁の場面。8番・木村文選手が、中田投手の変化球を左翼席へ叩き込む2号2ラン。スコアを2対1とし、すぐさま逆転を果たす。さらに9番・水口選手が安打と盗塁を決め、1番・秋山選手が四球で2死1,3塁の好機に。この場面で3番・浅村選手が自身通算100号となる3ラン。「泰雄(佐野投手)が勝てるようにこれからも打ちます。100号は嬉しいですが、もっと上を目指せるように頑張っていきます」と語る主将のメモリアルアーチなどでこの回一挙5得点。埼玉西武が一気に4点のリードを握る。

直後の3回表、先頭の今宮選手が二塁打を放ち、1死3塁の好機で3番・柳田選手が犠飛を放ち2対5とするが、3回裏に埼玉西武打線が再び奮起する。1死から6番・外崎選手が二塁打を放ち、続く岡田選手が死球を受けて1死1,2塁となったところで、2回裏に逆転弾を放った8番・木村文選手が、フルカウントまで粘って左翼への適時打を放つ。9番・水口選手も適時二塁打を放って2点を追加し、埼玉西武の5点リードで中盤の攻防に突入する。

しかし、5点リードを奪われた福岡ソフトバンク打線が果敢に埼玉西武投手陣に食らい付く。5回表、先頭の今宮選手が失策で出塁。1死から3番・柳田選手が安打で続くと、4番・内川選手のゴロの間に3塁走者が生還。そして5番・デスパイネ選手が左翼への適時打を放って4対7となり、3点差に詰め寄る。

埼玉西武の3点リードで迎えた7回表。今季16試合に登板して防御率0.00の牧田投手が2死から柳田選手に左中間席へのソロを浴び、2点差に迫られる。しかし、後を受けたシュリッター投手が8回表を3者凡退、守護神・増田投手が最終回を3者連続三振で抑え、試合は7対5で埼玉西武が勝利した。

先発の佐野投手は5回を投げて4点を失ったが、強力打線と鉄壁の中継ぎ陣が勝利への望みをつないだ。敗れた福岡ソフトバンクは、先発の中田投手が3回途中7失点と打ち込まれたものの、以降は無失点で抑えた救援陣の質の高さが光った。これでこのカードの勝敗は1勝1敗。明日は勝ち越しを懸けた重要な試合となる。

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