ドラフト指名された5選手を含む8選手が登壇

　11月7日、京セラドーム大阪で行われた、第48回社会人野球日本選手権大会の前日記者会見で「2023年プロ野球ドラフト会議」に指名された5選手を含む8選手が登壇。8日から始まる大会への意気込みを語った。

「有終の美を飾れるように全力を尽くしたい」と一番に口を開いたのは、オリックスの入団が内定しているTDK権田琉成投手。2年間在籍したTDKでは「社会人の礼儀を学ぶことができた」と言い、その経験をプロ入り後も生かしたいと話した。

「なんとしても大久保（秀昭）監督を胴上げしたい」と話すのは、ENEOSの度会隆輝選手と糸川亮太投手。先のドラフト会議ではNPB3球団から1巡目指名を受け、競合の結果横浜DeNAに入団が内定した度会選手は、「ENEOSとして出場する大会が今回最後になるので、必ず優勝して最高の笑顔で日本選手権を終われるように頑張りたい」と報道陣へ笑顔を向けた。

　埼玉西武に7巡目指名を受けた糸川投手は「野球の奥深さ、練習への取り組み方を学び、3年間で成長させてもらった。最後の大会でなんとしてもチームやファンの皆さんに恩返しができるように貢献したい」と意気込んだ。

　“恩返し”を誓ったのは、東京ヤクルトから2巡目指名を受けたトヨタ自動車の松本健吾投手もだ。「職場の皆さんに応援してもらい、人のために野球をするということを学ばせてもらった。その方々に恩返しできるようにプレーしていきたいと思う」。さらには、「昨年の日本選手権、都市対抗野球と3季連続優勝がかかっているので、チームの勝利に貢献したい」と力を込めた。

　対戦したい選手、気になる選手を聞かれると、TDK権田投手とENEOS度会選手はお互いを指名。権田投手が、「（度会選手は）ドラ1なのでどれほどの実力なのか確かめてみたい。ドラ1らしいホームランを打たれないように抑えたい」と牽制すると、「フルスイングでヒットを1本でも打てるように」と度会選手も応戦。8日の第2試合で早くも相対する両者が早くも火花を散らした。

パ・リーグ インサイト的、日本選手権大会の見どころメモ

　今大会最大の見どころは、絶対王者・トヨタ自動車の牙城をどこが崩せるかだ。昨年の日本選手権大会、夏の都市対抗野球大会と連続優勝を誇り、史上初の2度目の大会連覇、そして、2012年〜2013年のJX-ENEOS（現・ENEOS）以来、史上2回目の2大大会3季連続優勝がかかっている。そんな注目のトヨタ自動車は、初戦を日本製鉄鹿島と戦う（9日 第1試合）。

　また、今年のドラフト会議では即戦力選手を求める球団から社会人野球在籍者の指名が相次いだが、パ・リーグでは、オリックスが6巡目で日本通運の古田島成龍投手、7巡目で権田琉成投手を指名。埼玉西武はENEOSの糸川亮太投手を7巡目で指名した。彼らの登板機会にも注目したい。

文・海老原悠

information
第48回社会人野球日本選手権大会
日程：2023年11月8日（水）〜11月19日（日）
場所：京セラドーム大阪
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チケット情報はこちら。
https://www.jaba.or.jp/48baseball/

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