7月10日、山形で行われた楽天とオリックスのカード初戦。オリックスが先制し、鉄壁の勝利の方程式で逃げ切るかと思われたが、試合終盤に大きく試合が動く展開となった。
試合は初回からいきなり動く。先頭の1番・大城選手が中安で出塁、2番・福田選手は打ち取られたものの、1死1塁から3番・西野選手が左翼線に落ちる二塁打を放ち、1死2,3塁の好機を演出する。続く4番・吉田正選手は四球を選び、1死満塁とすると、5番・ロメロ選手がきっちりと犠飛を決めて、先制。オリックスが初回から先制点を奪う。
4回表には先頭の4番・吉田正選手が高めに抜けたスライダーを豪快なスイングで捉えると、打球は左中間席へ飛び込む12号ソロに。頼れる主砲の一発でオリックスが2対0とリードを2点に広げ、試合を優位に進める。
先発・アルバース投手は今日も早いテンポで投じる、動く球を主体にした打たせて取る投球を展開。6回97球を投げ、被安打4、奪三振2、与四球1、無失点の好投を披露。後を中継ぎ陣に託した。
アルバース投手の前に無失点に抑え込まれていた楽天打線だったが7回裏。1死から5番・銀次選手、6番・渡辺直選手の連打で1死1,3塁の好機を作ると、7番・藤田選手がきっちりと犠飛を決めて、1対2。楽天が1点差に詰め寄る。
そして続く8回裏、2死から3番・島内選手が安打で出塁すると、2死1塁の場面で4番・今江選手が左翼席へ飛び込む、7号2ランを放ち逆転。ベテランの起死回生の逆転弾で楽天が3対2と試合をひっくり返す。
逆転に成功した楽天は最終回のマウンドに守護神・ハーマン投手を送る。味方の失策で得点圏に走者を背負ったものの、オリックス打線を無失点に抑え、そのまま試合終了。楽天が終盤の逆転劇で接戦を制した。
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