昨日の試合では、エースの快投とルーキーの好救援などで接戦を制したオリックス。今日の先発は、前回の福岡ソフトバンク戦でも好投した松葉投手だ。今月に入って、調子を落とし始めているチームを、もう一度勢いに乗せる投球を期待したい。

対する福岡ソフトバンクの先発は東浜投手だ。昨日先発を務めた千賀投手が、背中に違和感を訴えて初回で降板。チームは開幕直後から、投手陣の柱の1人であった武田投手を欠き、エース・和田投手の復帰予定もはっきりしない。あっという間にリーグ2位につけたチームの快進撃を継続させるためには、東浜投手のより一層の奮闘が必要になる。

初回、松葉投手は福岡ソフトバンク打線から、簡単に2死までを奪う。順調な立ち上がりのように見えたのもつかの間、3番・柳田選手が、松葉投手の直球を捉えてバックスクリーン5階席まで飛び込む5号ソロ。主力の特大弾で、福岡ソフトバンクが先制に成功した。

さらに、3回表には、先頭の上林選手が二塁打を放ち、9番・甲斐選手が犠打を決めて1死3塁の好機。1番・明石選手が犠飛を成功させて、福岡ソフトバンクが1点を追加する。

その後は松葉投手が2イニングス連続で3者凡退に抑え、0対2のまま打線の援護を待つが、東浜投手は要所で三振を奪う投球で、オリックスの反撃を封じ込める。

再び試合が動いたのは6回表。先頭の甲斐選手が内野安打で出塁し、続く明石選手が四球を選ぶと、2番・今宮選手が犠打を成功させて1死2,3塁。そして初回に先制弾を放った3番・柳田選手が、中前への2点適時打を放つ。続く4番・内川選手も適時二塁打を決め、これでスコアは5対0。7回表にも、ヘルメン投手の失策の隙に1点を追加し、福岡ソフトバンクが6点の大量リードを握る。

0対6で迎えた8回裏、オリックスは1番・武田選手や、3番・中島選手の適時打で2点を返し完封を阻止する。さらに9回裏のマウンドに上がったサファテ投手に2死まで追い込まれるも、1番・武田選手が、左翼席へのソロ。ここまで16試合に登板して自責点「0」の絶対的守護神に一矢を報いた。

しかし以降の反撃は封じられ、試合は6対3で福岡ソフトバンクに軍配が上がった。これで今カードの勝敗は1勝1敗。明日は勝ち越しを懸けて両チームが激突する。