14日からパーソル CS パ 1stステージ! 鴎VS鷹、ZOZOマリンでの対戦を振り返り!

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千葉ロッテマリーンズ・角中勝也選手(C)パーソル パ・リーグTV
千葉ロッテマリーンズ・角中勝也選手(C)パーソル パ・リーグTV

 10月14日(土)18時より、ZOZOマリンスタジアムで「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージが開幕。レギュラーシーズン最終戦でパーソル CS パ本拠地開催を勝ち取った2位・千葉ロッテが3位・福岡ソフトバンクを迎え撃つ。

 気になる両チームの今シーズンの対戦成績は12勝12敗1分だった。千葉ロッテはZOZOマリンで2度のカード3連勝があり、福岡ソフトバンクもPayPayドームで開幕3連勝するなど、互いにホームで強さを発揮し、勝敗の数が拮抗した。

千葉ロッテ対福岡ソフトバンク 2023シーズン公式戦結果(C)パ・リーグ インサイト
千葉ロッテ対福岡ソフトバンク 2023シーズン公式戦結果(C)パ・リーグ インサイト

 ここからはパーソル CS パ ファーストステージが行われるZOZOマリンでの対戦を中心に振り返る。

4月 千葉ロッテが開幕カードの雪辱果たす

 4月にZOZOマリンで行われた3連戦は、千葉ロッテが3連勝。PayPayドームでの開幕カード3連敗の雪辱を果たした。

 4月21日のカード初戦は、佐々木朗希投手が7回を散発3安打、毎回の8奪三振と鷹打線を圧倒した。22日は西野勇士投手、西村天裕投手、坂本光士郎投手による完封リレー。23日は平沢大河選手の3試合連続適時打など、打線が10安打6得点と奮闘し、チームは単独首位に浮上した。

5月 福岡ソフトバンクがZOZOマリン今季初勝利

 5月の2試合は福岡ソフトバンクの1勝1分だった。5月5日は佐々木朗希投手と石川柊太投手がともに好投すると、中継ぎ陣も譲らず。延長12回を戦い、0対0で引き分けた。6日は柳田悠岐選手が2打席連続弾を含む3安打3打点、途中出場の柳町達選手が2安打2打点。川瀬晃選手はスクイズを成功させるなど、大技小技でリードを奪った福岡ソフトバンク。今シーズン初めてZOZOマリンで勝利した。

7月 ベテランが守護神から一発 明暗分かれたサヨナラ劇

 6月は交流戦のため対戦がなかった両チーム。前半戦を2位で終えた千葉ロッテに対し、大型連敗と止められないまま後半戦を迎えた福岡ソフトバンク。オールスター明け最初のカードにあたる7月のZOZOマリンでの3連戦は、両者の明暗がくっきりと分かれる結果になった。

 7月22日は10安打5得点で勝利した千葉ロッテ。23日もビハインドになった直後に反撃する展開で延長戦に持ち込むと、10回裏に安田尚憲選手がサヨナラ適時打。横山陸人投手がプロ初勝利を挙げ、投打で若手が躍動した。

 後半戦連勝スタートの千葉ロッテに対し、前半戦からの連敗が「11」まで伸びてしまった福岡ソフトバンク。チーム状態に明暗が分かれるなか、迎えた24日のカード3戦目。初回、4番に抜擢された中村晃選手が佐々木朗希投手から適時打を放つ。投げては先発・石川柊太投手が7回無失点と役目を果たし、福岡ソフトバンクの1点リードで9回裏へ。

 ところが、オスナ投手はいきなりポランコ選手に二塁打を許す。1死3塁から内野ゴロに打ち取り、体を張って3塁走者の生還を阻止。なんとか2死1塁までこぎつけたが、ここで代打・角中勝也選手にサヨナラ2ランを被弾した。チームは長いトンネルを脱することができず、まさかの12連敗。一方、千葉ロッテはベテランの角中選手が大仕事をやってのけ、劇的に同一カード3連勝を飾った。

8月 千葉ロッテが2勝1敗 鷹は有原&和田が力投

 8月も千葉ロッテが3連戦を2勝1敗で勝ち越した。8月22日の試合では、パーソル CS パ ファーストステージ第1戦で先発するスチュワート・ジュニア投手から5得点。23日は敗れたものの、ポランコ選手が今季2度目の1試合3本塁打と気を吐いた。24日は4点ビハインドから相手の中継ぎを打ち込み、逆転勝利している。

 一方、福岡ソフトバンクはこの8月の3連戦も負け越してしまったものの、ベテランの力投が光った。有原航平投手はポランコ選手の2被弾含む被安打11ながら、6.1回3失点で勝利投手に。また、和田毅投手も5回2失点と試合をつくった。

9月 福岡ソフトバンク打線に活気 2連勝で対戦を終える 

 上位争いが佳境に入った9月、ZOZOマリンでの対戦は2試合のみ。結果は福岡ソフトバンクの連勝だった。9月24日は初回から福岡ソフトバンクが打者一巡で5得点。投手陣は2桁安打を許したが、辛くも1点差で逃げ切った。25日は和田毅投手が5回1失点。打線は高卒3年目の井上朋也選手に初アーチが出るなど、11安打10得点で完勝した。

 千葉ロッテは特例抹消の佐々木朗希投手の代役で先発した横山陸人投手が打ち込まれてしまうなど、チームの苦しい台所事情が影響した。

ホームアドバンテージのある千葉ロッテが有利?

 千葉ロッテは今季ホーム42勝28敗1分、ZOZOマリンでの対福岡ソフトバンク戦に限っても8勝4敗1分と勝ち越している。短期決戦でもファンの大声援を背に受けて、地の利を活かせるか。福岡ソフトバンクにとっては「鬼門」ともいえるZOZOマリンだが、千葉ロッテ戦を苦にしていない有原航平投手や、経験豊富な和田毅投手の好投で勝利を手繰り寄せられるか。パーソル パ・リーグ公式戦最終盤で見せた熱戦を超える名勝負に期待したい。

文・菊地綾子

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