【試合戦評】楽天は主砲・ウィーラー選手の3ランで逆転勝利。救援陣がリードを守りきって首位固め

パ・リーグ インサイト

2017.5.16(火) 00:00

今日、秋田県のこまちスタジアムで開催されたのは、楽天と北海道日本ハムの一戦。秋田での楽天の主催試合は2010年以降、8年連続となる。楽天は2011年以降、年に1度、秋田県と盛岡市での2連戦を主催しており、今日の試合は、その2連戦の初戦となる。

先発は、楽天が辛島投手、北海道日本ハムが高梨投手だ。前回の登板では、両投手ともに5失点を喫し、敗戦投手となっている。前回登板からいかに修正できるか、立ち上がりに注目したい。

1回表、早速試合が動く。先頭の西川選手が安打で出塁すると、すかさず初球から盗塁を決める。さらに、2番・岡選手の進塁打、3番・近藤選手の四球で1死1,3塁の好機を作ると、続く4番・中田選手の犠飛で、北海道日本ハムが幸先よく先制点を挙げた。

一方の楽天は、3回裏に嶋選手が復帰後初安打で出塁すると、続く茂木選手が三遊間を抜けるしぶとい当たりを放ち、1死1,2塁の好機を作る。そして、2死から4番・ウィーラー選手に飛び出した2試合連続となる一発は逆転3ラン。高めに浮いた真っ直ぐを完璧に捉えたウィーラー選手は、「辛島投手が頑張って投げているし、秋田のファンの皆さまの前で打つことができて嬉しいよ」と喜びを露わにした。4回裏にも、楽天は嶋選手の適時打で1得点を重ねて、4対1と大きなリードを握った。

辛島投手は2回表以降、完璧な投球を見せる。特に光ったのは左打者に対するスライダーだ。追い込んでから投じられるスライダーに北海道日本ハム打線のバットは空を切り、5回表まで4イニングス連続で3者凡退に抑えられた。

ところが6回表、1死から1番・西川選手が四球を選び、2度目の盗塁を成功させる。続く2番・岡選手が適時二塁打を放ち、スコアは2対4。以降8回表まで、北海道日本ハムは小刻みに点を重ねていく。7回表には、失策が絡んで3対4となり、1点差まで追い上げる。

しかし、その裏、先頭のウィーラー選手が四球で出塁し、1死から5番・銀次選手が二塁打を放って2,3塁とする。2死から失策が絡んで2点を追加し、スコアは6対3。一時は1点差まで迫られた楽天が、再度北海道日本ハムを突き放した。

北海道日本ハムは、8回表にレアード選手の犠飛などで1点を追加するものの、最後の逃げ切りに成功した楽天が、大事なカード頭で勝利を収めた。

楽天は、先制を許しながらも、調子の上がりきらない相手先発を攻め立てて逆転。その後も追加点でリードを守りきった。しかしそろそろ、現在の順位の立役者であるリリーフ陣にも疲れが出てくる頃だ。適度に彼らを休ませながらこの位置をキープし、優勝へ向かって突っ走っていきたいところだ。

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