【試合戦評】接戦を制した福岡ソフトバンクが5連勝。先発・中田投手の粘投で首位たたき成功

パ・リーグ インサイト

2017.5.13(土) 00:00

現在4連勝中、5月に入って8勝1敗と絶好調の福岡ソフトバンク。投打がかみ合い、本来の力を発揮しつつある。今日の先発・中田投手は前回登板では8回130球、2失点の力投でチームを勝利に導いた。今日もチームの勢いに乗り熊本のファンに勝利を届けたい。対する楽天の先発は開幕から無傷の4連勝中の美馬投手。自身開幕5連勝でチームに勢いをつけ、2位・福岡ソフトバンクとの差を広げたい。

ともに連勝中と好調の投手同士の対決となったが、試合は初回から動く。先頭の明石選手が安打を放つと、2番・今宮選手の犠打が敵失を誘って無死1,2塁の好機を生み出す。このいきなり迎えた好機で、続く3番・柳田選手が低めの変化球を逆方向に打ち返す2点先制適時二塁打。「とにかく自分のスイングを心がけて打席に入りました」という一打で福岡ソフトバンクが幸先良く2点を先制する。

2点の援護を受けた先発・中田投手は四球などで走者を置きながらも、要所を抑える投球で楽天打線に点を許さず。4回には2死3塁のピンチを招くが、6番・今江選手を外角低めのフォークで打ち取り無失点で切り抜ける。
美馬投手も2回以降は立ち直り福岡ソフトバンク打線を相手に5回、85球、被安打3、失点2。粘りの投球で味方の援護を待つ。

両投手の好投で無失点が続いていたが、7回裏に再び試合が動く。2死から柳田選手が今日2本目となる安打を放つと、4番・内川選手も二塁打で続き2死2,3塁。この好機で5番・デスパイネ選手が高めに浮いた直球を捉える適時打で追加点を奪取。終盤に大きな1点が加わり、3対0と楽天を突き放す。

反撃したい楽天は直後の8回表に先頭・島内選手が本塁打を放ち、好投を続けていた中田投手から1点を奪う。さらに岡島選手が安打で出塁し、代打・聖澤選手は三振に倒れるが、1番・茂木選手が内野安打で1死1,2塁とする。ここで福岡ソフトバンクは先発・中田投手から嘉弥真投手にスイッチ。しかし楽天の勢いは止まらず、2番・ペゲーロ選手が適時打を放ち2対3と1点差に迫る。
9回は守護神・サファテ投手がマウンドに上がる。簡単に2死を奪うも、7番・島内選手に安打を許すと四球と味方の失策で2死2,3塁のピンチを招いてしまう。しかし最後はサファテ投手が守護神の意地を見せ、代打・伊志嶺選手から三振を奪い、福岡ソフトバンクが逃げ切った。

手に汗握る接戦を制した福岡ソフトバンクがこれで5連勝。先発の中田投手は7回1/3、106球、被安打5、失点2の力投で4勝目。首位・楽天とのゲーム差を1.5に縮めた。対する楽天は終盤に追い上げるもあと一歩及ばず、首位攻防初戦を落とす結果となった。

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