【試合戦評】今宮選手のサヨナラ打で劇的勝利。福岡ソフトバンクが接戦を制し3連勝

パ・リーグ インサイト

2017.5.10(水) 00:00

2位と3位の直接対決となった今カード。初戦は千賀投手が金子千尋投手との投げ合いを制し、福岡ソフトバンクが勝利した。連勝を狙う福岡ソフトバンクは自身3連勝中の東浜投手が先発。対するオリックスは松葉投手が先発。力投を続けながらも勝ち星に恵まれていないだけに、打線の奮起に期待がかかる。

初回、東浜投手は2三振を奪うなどオリックス打線を3者凡退に抑え、上々の立ち上がりを見せる。一方の松葉投手も、先頭・明石選手に安打を許したものの、自らの牽制で明石選手を刺すなど、後続を断って無失点。試合は静かな立ち上がりを見せる。

東浜投手が2回表も3人で抑えて良い流れを呼び込むと、その裏に試合が動く。2死から6番・中村晃選手が低めの直球をすくい上げてライトポール直撃のソロ本塁打を放ち、福岡ソフトバンクが昨日に続いて1点を先制する。

3回表、先制を許したオリックスが反撃を見せる。安達選手の安打から1死1,3塁の好機を作ると、4試合連続の1番起用となった武田選手の適時打ですぐさま同点に追い付く。その裏に福岡ソフトバンクは2死満塁としたものの、内川選手が右飛に倒れて無得点。試合は2対2の同点のまま中盤戦に入る。

4回は両軍無得点に終わり迎えた5回表、オリックスの先頭・駿太選手が東浜投手の甘く入った球を捉え、今季1号となるソロ本塁打を放って1点をリードする。しかし、直後の5回裏に甲斐選手が二塁打で出塁すると、今宮選手が鮮やかなセンター返しで適時打を放ち再び福岡ソフトバンクが試合を振り出しに戻す。続く6回は両投手が無失点に抑え、同点のまま試合は終盤の攻防へと突入する。

7回表、オリックスは1死から安達選手が四球で出塁すると、若月選手がヒットエンドランを成功させて1死1,3塁の好機とする。ここで福岡ソフトバンクは森投手に交代。火消しの役割を任せられると、見事に後続を断ちこのピンチを無失点で切り抜ける。

松葉投手が7回を投げ切り、8回からはオリックスも継投策に入る。8回はルーキー・黒木投手、9回には平野投手がマウンドに上がり、それぞれ3者凡退に打ち取る。対する福岡ソフトバンクも8回を岩嵜投手、9回をサファテ投手が抑え、同点のまま試合は延長戦へと突入する。

10回表、オリックスはこの回からマウンドに上がった五十嵐投手を攻め、1死1,2塁とするもT‐岡田選手が三振、続く中島選手は柳田選手の好守で中飛に打ち取られ無得点に終わる。するとその裏、福岡ソフトバンクは先頭の上林選手が海田投手から二塁打を放つなど、1死2,3塁の絶好機を作る。オリックスはこのピンチに吉田一投手をマウンドに送るも、続く今宮選手が追い込まれながら中前にサヨナラ打を放って試合終了。福岡ソフトバンクが緊迫した試合を制した。

両先発投手が好投した試合は、今宮選手の一打で福岡ソフトバンクに軍配が上がった。10回のピンチをしのいだ五十嵐投手が今季3勝目。福岡ソフトバンクは3連勝で貯金を8に伸ばした。敗れたオリックスは好機にあと一本が出ない展開が続き、4カード連続の負け越しが決まる厳しい結果に。一方で、ファームでは吉田正尚選手が実戦復帰して早速本塁打を放つという明るい材料も。同一カード3連敗を避け、再び上昇気流に乗るためにも明日は先発・ディクソン投手を打線がしっかりと援護したい。

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