千葉ロッテに加入したポランコ、DH制のあるパ・リーグで打力を発揮
千葉ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手は、3日の試合を終えてパ・リーグ1位タイとなる23本塁打を放っている。来日1年目の昨季は巨人でプレーするも、わずか1年で退団。データで見ると2年目の今季は全体的に打撃指標を向上させており、日本への適応を見せている。(数字はすべて3日終了時点)
分析にはセイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTAのデータを用いた。昨年0.4だったWARは、1.5を記録。三振率(K%)も22.5%から18.6%に減少し、長打率(.490)、OPS(.812)も昨年より4分前後向上している。
平均的な打者が同じ打席数に立ったと仮定した場合よりもどれだけその選手が得点を増やしたかを示す指標「wRAA」では、チームトップ、リーグ5位の14.5をマークしている。今季活躍する外国人打者が少ないパ・リーグだが、その中では1番の打撃指標となっている。
打率は6月上旬まで1割台だったものの、徐々に調子を上げて6月には月間打率.348をマーク。8月には8本塁打を放ち、月間OPSは.940と好調だ。本塁打は楽天の浅村栄斗内野手と並ぶ23本で、タイトル獲得の可能性も十分にある。
昨年は巨人で右翼を中心に守ったものの、守備指標は低かった。パ・リーグではDH制があるため、守備に就く機会は10分の1に減少し、弱点は“消えた”形となった。DHでの出場で打撃に集中し、持ち味を存分に発揮している。
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