【試合戦評】初回に満塁弾が飛び出し楽天が勝利。則本投手がダルビッシュ投手以来の4試合連続2桁奪三振

パ・リーグ インサイト

2017.5.10(水) 00:00

昨日は打線が奮起して勝利を手にした千葉ロッテ。先発のスタンリッジ投手は4月12日から勝ち星が遠ざかっているだけに、打線がしっかり援護し白星をプレゼントしたい。週末の2位・福岡ソフトバンクとの連戦を前に連敗は避けたい楽天は、エース・則本投手が先発。前回は完投目前での交代となったが、今日はどのようなピッチングを見せてくれるか。

初回、千葉ロッテは先頭・荻野選手が二塁打を放つものの後続が倒れ無得点に終わる。するとその裏、楽天が2番・ペゲーロ選手の安打や四死球などで2死満塁の好機を生み出し、6番・アマダー選手が4月22日以来の一発となる3号満塁弾。「結果が出ない自分を使ってくれた監督と日々指導してくれるコーチのみんなに感謝したい」というアマダー選手の会心の一撃で楽天がいきなり4点を先制する。

続く2回裏も足立選手の死球から1死1,3塁とすると、ペゲーロ選手の内野ゴロの間に1点を加え、楽天の5点リードで試合は中盤へと突入する。

中盤は両投手が安定した投球を披露。スタンリッジ投手はボールを低めに集め、ゴロを打たせる投球で2回の2死から打者13人を連続で打ち取る。対して則本選手はフォークボールが冴え渡り、6回で早くも2桁奪三振に到達する圧巻の投球を披露。楽天が5点のリードを保ったまま試合は終盤へ入る。

7回、8回も危なげなく無失点に抑え、9回表のマウンドにも則本投手が上がる。猪本選手からこの試合12個目の三振を奪うと、最後は福浦選手を遊飛に打ち取り試合終了。エースがチームの連敗を阻止した。

則本投手が2011年のダルビッシュ投手以来となる4試合連続2桁奪三振を達成。9回を100球でまとめる快投で勝利した楽天。今カードの対戦成績を五分に戻した。敗れた千葉ロッテはルーキー・土肥投手が8回裏にプロ初登板。強力な上位打線を相手に3者凡退に打ち取る好投でデビューを飾ったのは、敗れた千葉ロッテにとって好材料となるだろう。

1勝1敗で迎える明日はカード勝ち越しをかけて、楽天が釜田投手、千葉ロッテは佐々木投手が先発。互いに前回登板では黒星を喫しているだけに、明日の試合では両投手の好投に期待したい。

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