【試合戦評】白熱の投手戦は13奪三振の千賀投手に軍配。福岡ソフトバンクが5カード連続勝ち越しへ好発進。

パ・リーグ インサイト

2017.5.9(火) 00:00

2位・福岡ソフトバンクと3位・オリックスのAクラス対決初戦。直近の7試合で6勝1敗と大きく勝ち越し、文字通りの黄金週間となった福岡ソフトバンクの先発は自身4連勝中の千賀投手。その福岡ソフトバンクを0.5ゲーム差で追うオリックスの先発は、無傷の4連勝で3・4月の月間MVPに輝いたエース・金子千尋投手。リーグトップの防御率を誇るオリックス投手陣を復調気配の福岡ソフトバンク打撃陣が打ち崩せるかがカギになる。

初回を両先発が3者凡退に抑え、2回表は千賀投手が3者連続三振に仕留める完璧な投球を披露。良い流れを呼び込むと、その裏に先頭の内川選手が低めの直球を左翼席に運ぶソロアーチ。「いいピッチャーなので、先制点が取れて良かった」という一撃で福岡ソフトバンクが先制するも、直後にオリックス・伊藤選手が甘いスライダーをホームランテラスへ突き刺し、すぐさま試合を振り出しに戻す。

4回は両軍ともに無得点に終わり、1対1で迎えた5回裏。先頭の松田選手が高めの変化球を逃さずに捉え、センターに勝ち越し4号ソロを放つ。さらに上林選手が安打で出塁し、甲斐選手が一発で犠打を決め、得点圏へ。しかし、ここは金子千尋投手の前に決定打を放てず、1点どまりで攻撃を終える。

反撃したいオリックスは7回表に金子千尋投手とともに3・4月度の月間MVPを獲得したT-岡田選手が二塁打を放ってチャンスメーク。しかし、中島選手が打ち取られ、この好機を生かすことができず。

8回表は千賀投手が2三振を奪って無失点に抑え、自己最多タイとなる13奪三振で降板。そして9回表は守護神・サファテ投手がマウンドへ。先頭の武田選手に安打を許し、犠打で得点圏に走者を背負うも、後続を連続三振に切って取り、試合終了。守護神の貫禄を見せ、オリックスの反撃をねじ伏せた。

福岡ソフトバンクが1点を争う緊迫した投手戦を制し、連勝を飾った。先発の千賀投手は序盤からキレのある直球と、落差の大きいフォークを武器に8回まで毎回の13奪三振。先発全員奪三振のおまけ付きの快投で金子千尋投手と並ぶリーグトップタイの5勝目。チームはオリックス、楽天、オリックスと上位との対戦が続く連戦の頭を白星発進。首位とのゲーム差を2.5に縮めた。敗れたオリックスは先発の金子千尋投手が8回2失点で完投するも、好調のクリーンアップが1安打、6三振に抑え込まれてエースを援護できず。カード初戦を落とす結果となった。

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