内外野をどこでも。チームに欠かせない貴重な存在が準備の大切さを語る

パ・リーグ インサイト 岩下雄太

2018.7.6(金) 09:30

千葉ロッテマリーンズ・三木亮選手(C)パーソル パ・リーグTV
千葉ロッテマリーンズ・三木亮選手(C)パーソル パ・リーグTV

千葉ロッテの三木亮選手は今季35試合に出場しているが、スタメンで出場した試合数は3。そのほとんどが代走や守備固めでの出場だ。

6月7日の中日戦では途中出場し、回ってきた打席でタイムリー、1点を追う9回1死満塁の場面に代打で登場した6月17日の巨人戦では、高く跳ねる投ゴロの間に3塁走者が生還する貴重な同点打を放つなど、存在感を見せる。

「試合の展開にもよりますし、流れもあります。勝っていたりしていると、いい流れの中で試合に入っていくので、流れを切らないように、意識を持ってやっています」と、試合の途中から出場する難しさについて語った。

少ない出場機会で、結果を残すために重要になってくるのが日々の練習だ。試合前の練習では「途中から出場することが多いので、準備をしっかりしていかないといけない。バッティングにしても、守備にしても1球目からしっかり良い形で入れるように意識しています」と1分1秒、1球たりとも無駄にしない。

また、ある日の全体前練習ではバント練習を行い、伊東勤監督時代には、常に早出で打撃練習を行っていたのが印象的だった。

守備では「ショートをやりたい気持ちはあります」と本音を見せたが、チームのため、自身がプロで生き抜くため、本職のショート以外にも、一塁、二塁、三塁、さらには今季から外野にも挑戦している。

試合前の守備練習ではファーストミット、内野、外野用のグローブを持ち歩く。「ショートに限った話ではないですけど、誰かがケガで離脱した時、そこに入れるよう基本的には全部できるように練習しています」とチームに不測の事態があったときに、どこでも出場できる準備を行っている。

現状では“スーパーサブ"という立ち位置だが、今後は三木選手の”準備力“が必要となる機会が増えていくはず。さらにチームの勝利に貢献していくため、さらに技術を磨いていく。

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パ・リーグ インサイト 岩下雄太

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