2死からの全得点。十亀剣の好投に打線が応え、直接対決初戦は獅子に軍配

パ・リーグ インサイト

2018.7.3(火) 22:34

埼玉西武ライオンズ・十亀剣投手(C)PLM
埼玉西武ライオンズ・十亀剣投手(C)PLM

しぶとく食らい付いてくる北海道日本ハムを、またも突き放した。埼玉西武が3日、首位攻防戦の初戦に快勝し、北海道日本ハムとのゲーム差を2に広げた。

十亀投手の力投が光った。「直球はあまり良くなかったんですが、変化球でカウント負けせずに投げられてよかった」。8回途中無失点で今季5勝目。「最後、中継ぎの人に力を借りてしまった」と、8回2死1,2塁で、田中賢選手に四球を与え満塁としたところで降板した場面を反省したものの、先発投手としての仕事を十分に果たした。

力投に打線も序盤から援護した。2回2死1塁、中村選手が右翼に4号2ランを放って先制。「助かりました。早い回で点を取ってくれて、楽に投げられた」と、十亀選手も感謝した一発。6度の本塁打王のタイトルを獲得している中村選手だが今季は不振にあえぎ、ここまで打率も1割台、この日も8番打者としての出場。しかしここぞの破壊力は健在とばかりに、先制弾をお見舞いした。

すると3回には2死2塁から新4番の山川選手が左前に適時打。4回2死1,3塁から秋山選手、源田選手の連続適時打と、4回までに5得点。3度の得点シーンはすべて2死からと、強力打線が集中力を見せ付けた形だ。

ゲーム差1、連敗すれば首位陥落というところで迎えた札幌での首位攻防戦。しかも相手はチームの勝ち頭、防御率2位の上沢選手が先発と、難しい試合展開が予想されたが「序盤に上沢投手から点を取れたのが良かった」と、試合後に辻監督が語った通り、打線が奮起し、それが十亀投手に勢いを付けることにもつながった。

パ・リーグの試合前の順位は、上位5球団がAクラス、4ゲーム差の中にひしめき合うというまれにみる混戦状態。この日の勝利で、2ゲーム差を離した格好の埼玉西武だが、しばらくは気が抜けない試合が続きそうだ。

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