7月3日、京セラドーム大阪で行われたオリックスと千葉ロッテのカード初戦は両軍の投手陣が好投を披露し合う展開になり、12回までもつれるが2対2の引き分けに終わった。
初回、両軍の先発投手がいきなり得点圏に走者を許す苦しい立ち上がりを見せる。しかし、オリックス・アルバース投手は2死1,2塁の場面で、千葉ロッテ・井上選手を空振り三振で封じると、千葉ロッテ・石川投手も2死満塁のピンチでオリックス・マレーロ選手を見逃し三振に仕留める。今季すでに9勝を挙げている両投手がピンチでさすがの勝負強さを発揮し、無失点で切り抜ける。
3回までスコアボードに0が並び、試合が動いたのは4回表。1死から5番・井上選手がオリックス・アルバース投手の投じた高めへのシュートを豪快なスイングで強振。打球はグングン伸びて左翼席上段に飛び込む先制の12号ソロに。打撃好調な主砲が自らの誕生日を祝うバースデーアーチを放ち、千葉ロッテが幸先良く先制に成功した。
続く5回表、先頭の9番・田村選手が安打で出塁すると、1番・荻野貴選手の犠打で進塁。1死2塁の好機を作ると、2番・藤岡裕選手が中前適時打を放ち、1点を追加。千葉ロッテが2対0とリードを2点に広げる。
しかし6回裏。1死から4番・吉田正選手が死球で出塁すると、5番・ロメロ選手が千葉ロッテ・石川投手の投じたカーブを捉え、バックスクリーン左に飛び込む、14号2ランを放つ。オリックスが主砲の一振りで2対2とし、同点に追い付く。
その後は両軍の投手陣が奮闘。オリックスは7回を吉田一投手、8回を山本投手、9回を守護神・増井投手が無失点に抑えると、千葉ロッテは先発・石川投手が8回117球を投じ、被安打5、奪三振6、与四死球2、2失点の好投を披露。9回裏を守護神・内投手が3者凡退に抑え、2対2のまま延長戦に突入する。
延長戦に入っても両軍の投手陣が力投を披露。オリックスは10回表を近藤投手、11回表を澤田投手、12回表を比嘉投手が完璧に封じ込めると、千葉ロッテの救援陣も負けじと益田投手、大谷投手、南投手の3投手が延長戦を無失点に抑え、2対2のまま試合終了。ゲーム差「0」の直接対決の初戦は引き分けに終わった。
記事提供: