7月3日、楽天と福岡ソフトバンクのカード初戦が青森県・弘前市で開催される。前カードで首位・埼玉西武に勝ち越したものの、3位タイに3チームが並んだ「珍現象」で、パ・リーグ単独Bクラスとなった楽天。前カードで千葉ロッテに負け越し、オリックス、千葉ロッテとともに3位につけている福岡ソフトバンク。両者が争う一戦の見どころを挙げていこう。
【今季対戦成績】
楽天→5勝7敗、福岡ソフトバンク→7勝5敗
【楽天】古川投手 5試合、3勝2敗 27.1回、26奪三振、10失点 防御率3.29
【福岡ソフトバンク】千賀投手 9試合、5勝3敗 52.1回、68奪三振、19失点 防御率3.27
楽天の3日の予告先発は古川投手だ。前回登板の千葉ロッテ戦では、6回途中4失点の内容で敗戦投手となった。交流戦で3勝を挙げたが、パ・リーグ相手には未勝利の古川投手。球界を代表する投手との投げ合いで、記念になる勝利を手にしたい。
前カードの埼玉西武戦で計31得点を挙げた楽天打線では、アマダー選手に注目したい。その3連戦全てで打点を挙げ、要所での勝負強さが光っている。さらに走塁で足を痛めながらも試合に出場するなど、意識の高さも垣間見えるアマダー選手。ウィーラー選手を欠く打線の中、そのバットにかかる期待は大きい。
対する福岡ソフトバンクの予告先発は千賀投手である。前回登板の北海道日本ハム戦では6回4失点の内容で3敗目を喫した。ここまでケガに泣かされている右腕は、3日の試合でどのような投球を見せるか。唯一の下位チーム相手に、この一戦を取り零すわけにはいかない。
千賀投手を援護する福岡ソフトバンク打線においては、キャプテンの内川選手に期待だ。1日の千葉ロッテ戦では、チーム唯一のマルチ安打。結果的に得点には結び付かなかったが、チャンスを呼び込むヘッドスライディングも見せた。ここのところ打線がつながらず「王者らしい」戦いができていない福岡ソフトバンク。Aクラス争いから抜け出し、さらに上位を狙うためには、ベテランの技術と鼓舞が必要だ。
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