投手陣は8イニング連続与四死球、4失点はすべて四死球で出した走者が生還
1日、福岡ソフトバンクは千葉ロッテに1-4で敗れてこのカードに負け越し。千葉ロッテ、オリックスとのゲーム差がなくなり、3位に並ばれた。
この日、福岡ソフトバンク投手陣が与えた四死球は、初回から8イニング連続の12。千葉ロッテの4点はすべて四死球の走者がホームを踏んだものだ。特に7回は二保旭とモイネロによる3連続四死球からの犠飛とノーヒットで余計な追加点を与えた。
試合後の工藤公康監督は6回を7四死球、2失点のバンデンハークに「粘り強く投げたんだけどね……。死球はインサイドを狙ってのことなんで、相手には申し訳ないけど、当たっている打者の攻め方なんで……。ただ、その他の四球が得点に絡んでいるのは痛い」と、この日の制球難に釘を刺した。
また、松田宣浩は5回の守備でゴロのバウンドを合わせられずレフトへのタイムリーとしてしまうと、その裏の攻撃では無死二塁で迎えた打席で外に大きく外れるボール球に手を出して空振り三振。その直前にも引っ張ったファールを打つなど、走者を三塁へ進めようとする意識が見られなかった。6回の守りから工藤監督は松田をベンチに下げて、西田哲朗を起用した。
松田の途中交代には「頑張ってもらわないといけない選手」
試合後、松田を下げた件について聞かれた工藤監督はしばらく「う~ん…」と考え込んだ後、堰を切ったようにこう話した。
「アグレッシブに行ってほしい。出てもらわないといけない選手だし、頑張ってもらわないといけない選手。打って、走って、守って。今日、内川くんが二塁にヘッドスライディングしたように、みんなが気持ちを出して戦うこと。チームにとって大事なバッティングとは何かを考えながらやっていくしかない」
そして最後には「去年の王者がこのような姿を見せてはいけない」と語気を強めて語った。
福岡ソフトバンクは、これから東北と関西でのビジター試合を経て、東京での主催試合「鷹の祭典」まで長い旅が続き、ヤフオクドームに戻ってくるのはオールスター明けの16日。それまでに“チームの梅雨明け"を迎えることができるのだろうか。
記事提供: