【試合戦評】福岡ソフトバンク・上林選手が最終回に勝ち越し弾。工藤監督の誕生日に花を添える鮮やかな逆転勝利。

パ・リーグ インサイト

2017.5.5(金) 00:00

今季、開幕から福岡ソフトバンクに6連敗中の千葉ロッテ。本拠地で初白星を挙げるべく、エース・涌井投手が先発マウンドに上がる。対する福岡ソフトバンクの先発は、今季3勝目を狙う中田投手。さらに連勝を伸ばし、2位浮上となるか。

初回、涌井投手は今宮選手に死球を与え、走者を出すものの、2三振を奪い無失点に抑える。一方、中田投手も140キロ台後半の直球でフライを打たせ、3者凡退に抑える順調な立ち上がりを披露する。

涌井投手が2回、3回も無失点に抑えて良い流れを呼び込むと、その裏の攻撃で打線が奮起する。フルカウントから8番・田村選手が四球を選び無死1塁。続く中村選手が三振に倒れるが、続く荻野選手が左前安打。2,3塁の好機を生むと、3番・細谷選手が「今日はこどもの日。たくさんのこどもたちの声援が後押ししてくれました」という中前適時打を放ち、千葉ロッテが2点の先制に成功する。

援護をもらった涌井投手は4回、先頭の4番・内川選手に中前安打を放たれるも、併殺打などで無失点に抑え、5回も好調・松田選手に安打を許すものの、後続を仕留めて無失点。強力打線を相手にスコアボードに0を並べていく。

6回、本多選手が際どい球を見極めて四球を選ぶと、続く今宮選手が中前安打を放ち無死1,2塁と好機を広げる。しかし、涌井投手が表情を崩さず冷静に後続を打ち取り、福岡ソフトバンク打線を抑え込む。その裏、細谷選手の右翼への二塁打で無死2塁と好機を作るも、中田投手のフォークに手が出ず、2対0と千葉ロッテの2点リードのまま終盤に突入する。

8回もともに無得点に終わり、迎えた9回の福岡ソフトバンクの攻撃。マウンドには守護神・益田投手が上がり、逃げ切りを図るも先頭の内川選手が四球で出塁。続くデスパイネ選手が真ん中の変化球を捉え、土壇場で同点アーチを放つ。さらに、2死から8番・上林選手が低めの変化球をうまくすくい上げ、右翼席への勝ち越し弾を放ちリードを奪い返す。

9回裏は中田投手に代わり、不動の守護神・サファテ投手がマウンドへ。危なげなく3人できっちり抑え、試合終了。追い込まれた最終回に見事な逆転劇を演じた福岡ソフトバンクが今季最多の5連勝を飾った。

千葉ロッテは涌井投手の好投も報われず、連敗ストップならず。明日こそは勝利をつかみたい。一方、福岡ソフトバンクは5連勝と絶好調。リーグトップの本塁打数を誇る強力打線の好調はいつまで続き、連勝はどこまで伸びるか。

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