福岡ソフトバンクの2連勝で迎えた3連戦の最終戦。この2連戦で26安打を放つなど好調な打撃陣が今日も打で圧倒するのか。それとも埼玉西武投手陣が意地を見せるか。福岡ソフトバンク・バンデンハーク投手、埼玉西武・十亀投手の先発で試合は幕を開けた。
初回、バンデンハーク投手は2死から浅村選手に二塁打を許し得点圏に走者を背負うものの、続く中村選手を三振に打ち取り初回を無失点で終える。対する十亀投手も落ち着いた投球で3者凡退に打ち取り、ともに無失点で初回を終える。
2回裏、福岡ソフトバンク打線が十亀投手を攻め立て、1死満塁の絶好機を迎える。上林選手が三振に倒れ2死となるものの、続く高谷選手が押し出し四球を選び1点を先制する。
3回は両投手が無失点に抑えて迎えた4回表。四球で出塁した中村選手を1塁に置いてメヒア選手が打席に入る。カウント2-0から真ん中に入った151キロの真っ直ぐを叩いた打球は、打った瞬間にそれと分かる2ランに。メヒア選手の日本球界通算100号となる一発で埼玉西武が逆転に成功する。
しかし、好調・福岡ソフトバンク打線がすぐさま反撃を開始。直後の4回裏に1死1塁から7番・松田選手が高めに浮いたスライダーを捉え、3号2ランで早くも逆転。5回表に追い付かれるも、直後に内川選手の適時打で勝ち越し。続くデスパイネ選手の2ランに加え、松田選手も適時打で続きこの回一挙4得点。好調打線が今日も投手陣を力強く援護する。
援護を受けたバンデンハーク投手は5回を投げ89球、6奪三振、3失点でマウンドを降り、6回から救援陣にマウンドを託す。
6回は無失点に抑えるも、7回に栗山選手の2点適時打などで3点を失い、1点差に詰め寄られる。しかし、8回裏に2四球と犠打で好機を生み、代打・明石選手の適時打で福岡ソフトバンクが貴重な追加点を奪い、9対6と突き放す。
9回裏のマウンドには、福岡ソフトバンクの守護神・サファテ投手が上がり、先頭・源田選手に安打を許すものの、磐石の投球で後続を断ち試合を締めた。
これで福岡ソフトバンクは今季2度目の4連勝、貯金を5とし2位・オリックスとのゲーム差は0.5となった。打線は3連戦を通じて29得点と好調を維持、先発・バンデンハーク投手も好投を見せ来週に控えた上位との連戦に向けてチーム状態は着々と整ってきた。一方の埼玉西武は今季2度目の同一カード3連敗となり4月8日以来の借金生活に。明日からの首位・楽天との連戦では、3試合で19四死球と荒れた投手陣がどのように立て直すかがカギを握る。
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