【試合戦評】救援陣の好投で楽天が首位攻防3連戦を勝ち越し。ルーキー・菅原投手もうれしいプロ初勝利

パ・リーグ インサイト

2017.5.4(木) 00:00

初戦はオリックス・金子千尋投手、2戦目は楽天・則本投手がそれぞれエースの貫禄を見せ、1勝1敗で迎えた首位攻防戦の3戦目。オリックスは今季ここまで4戦負けなしのディクソン投手が先発。一方の楽天は4月2日以来の先発となる古川投手がマウンドに上がった。

初回、楽天先発の古川投手はいきなり満塁のピンチを招くものの、6番・宮崎選手を中飛に打ち取り無失点で立ち上がる。一方のディクソン投手も打たせて取る投球で難なく3者凡退と順調な立ち上がりを見せる。

すると2回表、先頭の安達選手が安打で出塁すると、2死3塁から1番・駿太選手が中堅手・島内選手の横をかすめる適時三塁打を放ち、オリックスが先制点を挙げる。

3回、古川投手が立ち直りを見せてオリックス打線を3人で抑えると、その裏、岡島選手、藤田選手の連打から1死2,3塁とし、茂木選手の犠飛で同点に追い付く。

以降は緩いカーブを交えたピッチングでオリックス打線を抑えていた古川投手だったが、5回表に連打と四球で2死満塁のピンチを招くと、ここで交代に。代わったルーキー・菅原投手が中島選手を二ゴロに打ち取って火消しに成功し、楽天がこのピンチをしのぐ。

「ピンチの後にチャンスあり」の言葉通り、楽天はその裏の先頭・島内選手が安打で出塁すると、続く岡島選手の打球が敵失を誘い、無死1,2塁とする。藤田選手が初球に犠打を決めると、代打・伊志嶺選手が強烈な打球を一二塁間に。小谷野選手がこれを好捕したものの、送球間に楽天が1点の勝ち越しに成功する。

1点のリードを奪った楽天は、7回を森原投手、8回をハーマン投手と自慢の救援陣が抑え、迎えた最終回のマウンドには守護神・松井裕樹投手が上がる。味方の好守にも助けられ最後は代打・伏見選手を空振り三振に打ち取り、3者凡退で試合を締めくくる。

菅原投手は5回のピンチを見事にしのぎ、うれしいプロ初勝利。楽天は首位攻防3連戦を2勝1敗と勝ち越し、首位の座をガッチリとキープした。この3連戦は互いに上位チームらしく、投手陣がしっかり仕事を果たす締まった試合展開の好ゲームとなった。今後もこの両チームがパ・リーグを牽引していくのは間違いない。

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