【試合戦評】東浜投手が好投で3連勝。上林選手の満塁弾などで、福岡ソフトバンクが今カード勝ち越し。

パ・リーグ インサイト

2017.5.3(水) 00:00

昨日、今季最多の17安打で14点を奪い、20日ぶりのAクラス入りを果たした福岡ソフトバンク。さらに連勝を伸ばすべく、先発マウンドには2連勝中の東浜投手が上がる。対する埼玉西武は今季勝ち星のない高橋光成投手。自身の今季初勝利でチームに白星をもたらしたいところ。

初回、両先発がテンポよく相手打線を封じ、3者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。続く2回、両軍ともに走者が塁に出るが、その走者を生還させることができず、ここも無得点に終わる。

試合が動いたのは3回表。先頭の木村文選手が内角のスライダーを逆方向へはじき返す安打を放ち、9番・炭谷選手の犠打などで2死2塁の好機を迎える。ここで源田選手が右翼への先制適時三塁打で1点を先制。続く浅村選手も「打ったのはスライダーです。源田がつないでくれて、自分も続けて打ててよかったです」という右前適時打でつなぎ、埼玉西武が2対0と主導権を握る。

埼玉西武の2点リードで迎えた4回裏。先頭の柳田選手が四球を選び、5番・デスパイネ選手も一度もバットを振ることなく四球を選んで1死1,2塁。さらに続く中村晃選手が昨日に続く死球で満塁の絶好機を迎える。昨夜の試合で4安打を放った7番・松田選手は空振り三振に倒れるも、続く好調・上林選手が右翼席への逆転満塁本塁打。「自分が絶対打ってやろうと思いました」と強い気持ちで臨んだ打席で最高の結果を残し、福岡ソフトバンクが試合を一気にひっくり返す。

5回表、東浜投手は味方の援護に応え、高めの直球を打たせて取る投球で息を吹き返し、6回表は低めの変化球で3者凡退に仕留め、尻上がりに調子を上げていく。

東浜投手が好投でリズムを生み出すと、福岡ソフトバンク打線が中盤以降に再び奮起する。6回裏、2死から中村晃選手、松田選手が連打で1,3塁とすると、第2打席で逆転満塁弾を放った上林選手が中前適時打で1点を追加。さらに7回裏にも今宮選手が四球を選ぶと、柳田選手が外角のスライダーを中前にはじき返し1死1,3塁。続く内川選手の内野ゴロの間に1点を追加し、リードを4点に広げる。

8回表、ここまで好投を続けてきた東浜投手が先頭の木村文選手に中前安打を許す。その後、2死から失策でピンチを広げた場面で2番手・岩嵜投手にスイッチ。その岩嵜投手が死球を与えて2死満塁。この日最大のピンチとなり、打席には満塁男・中村選手が入るが、ここを岩嵜投手が渾身の外角への直球でしのぎ、無失点。続く、最終回のマウンドにも上がった岩嵜投手が難なく3人で終わらせ、4点のリードを死守。今季3度目の3連勝で貯金を4に伸ばした。

昨日に続く上林選手の本塁打など、本調子を取り戻した福岡ソフトバンク。明日も本拠地で勝って今季3度目となる同一カード3連勝を飾りたいところ。一方埼玉西武は、敵地で痛恨の連敗を喫し、3カードぶりの勝ち越しとはならなかった。これ以上の連敗を阻止するためにも、明日の試合で先発を予定している十亀投手のピッチングに期待したい。

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