野球は最後まで分からない。北海道日本ハムが9回1死から劇的勝利

パ・リーグ インサイト

2018.6.27(水) 22:32

北海道日本ハムファイターズ・大田泰示選手(C)PLM
北海道日本ハムファイターズ・大田泰示選手(C)PLM

6月27日、那覇で行われた北海道日本ハムと福岡ソフトバンクのカード第2戦。最後の最後で試合をひっくり返した北海道日本ハムが、福岡ソフトバンクに3対2でサヨナラ勝ちを収めた。

試合が動いたのは3回表だった。沖縄での凱旋登板となった上原投手に対し、1死から9番・西田選手、1番・川島選手の連打で1,3塁と好機を作る。ここで2番・中村晃選手がきっちり犠飛を放って福岡ソフトバンクが1点を先制する。

福岡ソフトバンク・攝津投手は毎回走者を背負う投球にはなったものの、若田部コーチの「変化球を低めに集められていて、うまくサイドを使った投球もできている」という言葉どおり、落ち着いた投球で無得点に抑え続ける。特に6回裏には、直球が抜群の精度でコーナーに決まり、2つの三振を奪う完璧な投球を見せた。

一方で、先制点を許した上原投手も追加点は許さない粘りの投球。6回表からは井口投手がマウンドに上がり、得点圏に走者を置きながらも無得点で切り抜ける力投を見せる。両チームともに一歩も譲らない試合は、1点差のまま終盤に突入した。

試合が再び動いたのは8回表だった。3番手・鍵谷投手に対して、2死から4番・柳田選手が二塁打を放って好機を作る。ここで5番・デスパイネ選手が適時二塁打を放って、福岡ソフトバンクが貴重な1点をもぎ取った。

このままでは終われない北海道日本ハムは、8回裏に連打で1死2,3塁の絶好機を演出。しかし、ここは福岡ソフトバンクの3番手・加治屋投手の粘りの投球の前に得点とはならなかった。

9回裏、福岡ソフトバンクの守護神・森投手に対し、北海道日本ハム打線が驚異的な粘りを見せる。1死から5番・アルシア選手が6号ソロを放って1点差に迫ると、安打と死球で2死1,2塁と好機を拡大。ここで代打・田中賢選手が起死回生の適時打を放って、北海道日本ハムが終盤で同点に追い付いた。

続く西川選手も四球を選んで、2死満塁と好機を拡大させると、試合は劇的な展開を迎える。大田選手が打ちたい気持ちを抑え、押し出しサヨナラ四球で試合終了。北海道日本ハムが、最終盤で試合をひっくり返した。

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