【試合戦評】千葉ロッテの猛追をかわした楽天が、貯金を11に伸ばし、首位をキープ

パ・リーグ インサイト

2017.4.26(水) 00:00

東京ドームで行われた昨日の試合は、辛島投手が7回1失点。松井裕投手が3者連続3球三振の好投で2013年以来の貯金10となった首位・楽天。Koboパーク宮城に舞台を移した今日の先発は開幕戦以来の白星を目指す則本投手。一方の千葉ロッテはチーム打率.149と調子が上がらない。今日の試合も、昨日から大きくスタメンを組み替え、井口選手を4月14日以来の4番に起用した。ベテランが打線に勢いをもたらすことができるか。

初回、楽天の先発・則本投手は2者連続三振を奪うなど、3者凡退に打ち取る立ち上がり。千葉ロッテの先発・スタンリッジ投手も12球で3者凡退に打ち取り、お互いに最高の立ち上がりを見せる。

しかし直後の2回に楽天が試合を動かす。1死から銀次選手が安打を放って出塁すると、続く6番・島内選手が右翼席へと運ぶ第3号2ラン。「則本投手がいいピッチングをしていましたし、早く楽にしてあげたかった」と語った一撃で楽天が2点を先取する。

3回裏には、先頭のペゲーロ選手がバウンドの高い投ゴロを打ち、全力疾走で内野安打をもぎ取る。続く3番・ウィーラー選手が左中間席に飛び込む第1号2ラン。さらに、銀次選手、島内選手の連打で1死1,3塁の好機を作ると、7番・藤田選手が犠飛を放ち追加点。敵失もあり、楽天はこの回一挙4得点を奪い、リードを6点に広げる。

楽天打線は攻撃の手を緩めず、中盤以降も攻勢を仕掛ける。6回は、無死満塁の好機にペゲーロ選手のショート強襲の適時打、ウィーラー選手の犠飛。7回には藤田選手の適時打、岡島選手の犠飛で容赦なく5点を追加する。

楽天先発の則本投手は7回に福浦選手の適時打で1点を失うものの、7回を投げ、106球、被安打6、無四球、10奪三振を奪う好投で救援陣に後を託す。

9回表、追い込まれた千葉ロッテが意地を見せる。まずは先頭の福浦選手が死球で出塁。続く吉田選手が安打でつなぎ、無死1,3塁の場面を作ると、敵失で1点を返す。さらに、その後の好機で加藤選手の内野ゴロ、井上選手、鈴木選手の連続適時二塁打で11対7。最終回に驚異的な追い上げを見せる。しかし、反撃はここまで。楽天が4点のリードを保ち、何とか逃げ切った。

勝った楽天は4連勝を飾り、首位をキープ。貯金を11に伸ばした。千葉ロッテは試合には敗れたものの、不調だった打線が4月6日以来の2桁安打を放つなど、打撃陣が復調の気配を見せた。明後日以降の試合につながる9回の猛攻だったと言えるだろう。

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