パ・リーグ史上6人目。楽天・松井裕投手が見せた圧巻の9球。

パ・リーグ インサイト 松下雄馬

2017.4.25(火) 00:00

東北楽天ゴールデンイーグルス・松井裕樹投手(左)(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・松井裕樹投手(左)(C)パーソル パ・リーグTV

「圧巻の投球」とは、まさにこのようなことを指すのだろう。

楽天・松井裕樹投手が4月25日の千葉ロッテ戦、2点リードの9回に登板。クリーンアップの3番・細谷選手、4番・ダフィー選手、5番・鈴木選手を相手に3者連続3球三振。いずれも空振り三振に仕留め、わずか9球で3者連続三振を奪う、パ・リーグ史上6人目の記録を達成した。

【パ・リーグの3者連続3球三振達成者 ※敬称略】
1954年:梶本隆夫(阪急)
1956年:佐藤良一(近鉄)
1957年:梶本隆夫(阪急)※2回目
1959年:三平晴樹(大毎)
1976年:野村収(日本ハム)
2011年:ウルフ(北海道日本ハム)

まずは先頭打者の3番・細谷選手と対峙した松井裕投手。外角への145キロの直球で空振りを奪うと、2球目は外角低めのチェンジアップで空振り。最後は外角高めの直球でバットが空を切り、1つ目の三振を奪う。続く2人目の4番・ダフィー選手は外角低めへのチェンジアップ、高めの釣り球の直球。3球目は真ん中付近の146キロの直球でいずれも空振り。

そして迎えた3人目の5番・鈴木選手。3割3分近い打率を残し、今日の試合でも初回に二塁打を放っていたが、148キロの直球で初球は見逃し。2球目は外角低めの直球でファウルとすると、最後は外角に逃げていく切れ味鋭いスライダーで空振り三振。わずか9球で3者連続空振り三振に仕留める圧巻の投球で試合を締めた。

4万5211人の大観衆の前でパーフェクトピッチングを披露した松井裕投手に限らず、他の救援陣の踏ん張りや、ここまで不調だったウィーラー選手やアマダー選手にも当たりが出始めるなど、チーム力で勝ち星を積み重ねている。今日の勝利で3連勝となり、4年ぶりの「貯金10」となった楽天。この勢いはまだまだ続いていくことだろう。

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