昨夜は5時間を超える熱戦の末に、1点差で北海道日本ハムが試合を制したが、今日は試合時間こそ3時間10分ながら、またも1点差で勝敗が決まる展開となった。
試合は初回からいきなり動きを見せる。先頭の1番・杉谷選手が楽天の先発・岸投手の142キロの直球を捉え、右翼席に飛び込む第2号本塁打を放つ。チーム1のムードメーカーに先頭打者弾が飛び出し、北海道日本ハムが幸先良く先制に成功した。
しかし直後の1回裏、楽天が反撃。先頭の1番・田中選手と2番・茂木選手の連打で無死1,2塁の好機を作ると、3番・島内選手に適時二塁打が飛び出し、同点に追い付く。4番・今江選手は打ち取られたものの、なおも1死2,3塁の好機で5番・銀次選手が放った二ゴロの間に3塁走者が生還。楽天が2対1と逆転に成功した。
2回は両チーム無得点に終わり迎えた3回表。先頭の1番・杉谷選手が安打で出塁し、3番・近藤選手が3塁線を破る適時二塁打を放つ。1塁走者の杉谷選手が俊足を飛ばして本塁に生還し、北海道日本ハムが同点に追い付いた。
同点に追い付かれた楽天は4回裏。先頭の4番・今江選手が北海道日本ハム・高梨投手の145キロの直球を左翼席ギリギリに運ぶ5号ソロを放つ。チームをけん引するベテランに「今日は親父が観に来てくれているんでね。自分にとってもチームにとっても良い一発になって良かったです」と語る一発が飛び出し、楽天が3対2と勝ち越しに成功する。
勝ち越しの援護点をもらった楽天の先発・岸投手は伸びのある直球と自慢のカーブを主体に北海道日本ハム打線を翻弄。8回122球を投じ、被安打8、奪三振7、無四球、2失点の好投を披露した。
リードはわずか1点の状況で最終回のマウンドには守護神・ハーマン投手が上がる。球威のある直球を中心に北海道日本ハム打線を3者凡退に抑え込み、そのまま試合終了。3対2で楽天が接戦を制した。楽天の先発・岸投手は初回に先頭打者弾を浴びるなど、序盤に2点を失ったものの、その後は粘りの投球を披露。リーグトップの防御率を誇る安定感を見せ、今季7勝目を挙げた。
一方、敗れた北海道日本ハムは初回に1番・杉谷選手が先頭打者弾を放ち、チームに勢いを付けたが、楽天・岸投手を打ち崩すことができなかった。
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