5時間超の熱戦は西川遥輝の一打で北海道日本ハムが勝利。楽天は投手総動員も実らず

パ・リーグ インサイト

2018.6.22(金) 23:27

北海道日本ハムファイターズ・西川遥輝選手(C)PLM
北海道日本ハムファイターズ・西川遥輝選手(C)PLM

6月22日、交流戦明け最初のカードとなった楽天と北海道日本ハムの一戦は、延長12回、5時間を超える熱戦となった。最後は、延長12回に西川選手が貴重な勝ち越し打を放ち、北海道日本ハムが8対7で勝利した。

初回、楽天の先発・辛島投手は順調な立ち上がりを見せる。しかし3番・近藤選手の打球が左手に当たるアクシデントが発生。そのまま0回2/3、わずか22球で降板し、2番手の森投手が登板した。

北海道日本ハムは、緊急登板となった森投手を攻め立てる。5番・レアード選手、6番・アルシア選手が連続適時打を放ち、初回から2点を奪うことに成功した。

いきなりアクシデントに見舞われ、2点を追いかける楽天はその裏、先頭の田中選手が二塁打を放つと、2番・茂木選手が持ち味の初球打ち。「甘く入るところを狙って積極的にいきました」という打球は逆方向に飛び込む5号2ランとなり、すぐさま同点に追い付いた。

試合を振り出しに戻された北海道日本ハムは、4回表にアルシア選手が4号ソロを放って勝ち越し、リードを奪い返す。6回表にも鶴岡選手のソロで追加点を挙げ、スコアを4対2とするものの、6回裏、銀次選手が同点アーチ。伏兵の一振りで楽天が再び北海道日本ハムに追い付き、中盤を終えて4対4と、両チーム譲らぬ展開を見せた。

7回表を4番手・青山投手が危なげなく抑えて迎えた裏の攻撃、楽天は前の回の勢いそのまま攻勢を仕掛ける。2つの四球と安打で1死満塁の絶好機を迎えると、まずは5番・銀次選手が値千金の勝ち越し打。さらに敵失と押し出し四球で2点を加え、この回3得点を奪う。スコアを7対4とし、この試合初めてリードを握った。

しかし、直後の8回表、北海道日本ハムは1死から下位打線の連打で1死2,3塁と好機を作る。そしてここで1番・西川選手が左翼席に突き刺さる5号3ランを放ち、同点に。7対7と、試合はまたもや振り出しに戻った。

8回裏以降は両チームの救援陣が奮闘する。楽天がハーマン投手、高梨投手のリレーで11回までスコアボードにゼロを刻むと、北海道日本ハムは4番手・トンキン投手から有原投手、公文投手とつないで勝ち越しを許さず。同点のまま試合は延長12回へと突入する。

12回表、北海道日本ハムが試合を決めた。先頭の石井一選手が二塁打で出塁すると、犠打で進塁。そしてこの好機に、8回に同点3ランの1番・西川選手が値千金の勝ち越し打を放ち、待望のリードを奪った。

その裏は、北海道日本ハムの7番手・井口投手が楽天打線を3者連続三振。5時間超に及んだ試合は、8対7で北海道日本ハムに軍配が上がった。

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