昨夜は4時間50分に及ぶ激闘を演じた両チーム。福岡ソフトバンクが延長12回裏に1点を奪い、4対3で接戦をものにした。現在、楽天は1ゲーム差で首位をキープしているが、連敗中と、今日の試合で悪い流れを切りたいところ。先発は今季2勝の好成績を残している美馬投手。対する福岡ソフトバンクは4連勝でBクラス脱出の光が見えてきた。今季初登板となる大隣投手で5連勝、2カード連続の勝ち越しを狙う。
試合開始直後、楽天打線が早くも福岡ソフトバンク・大隣投手に襲い掛かる。先頭・茂木選手が外角の直球を左中間にはじき返して二塁打にすると、続くペゲーロ選手は内野安打、ウィーラー選手が四球で無死満塁の好機を迎える。この場面で4番・アマダー選手は併殺打に打ち取られるものの、茂木選手が送球間に生還し楽天が先制に成功する。その後も打線がつながり、5番・銀次選手と6番・今江選手の適時打で2点を追加。楽天が初回から3点を奪う。
その後も楽天打線は手を緩めずに攻勢に出る。3回にはアマダー選手の左翼席に突き刺さる2号ソロ。続く4回にも9番・嶋選手と2番・ペゲーロ選手にそれぞれ一発が飛び出す。6回には8番・松井稼選手が「200号は忘れていました。200号はもちろんうれしいですが、久々のスタメンで結果を出せたことがうれしいです」と語ったNPB通算200本塁打となる逆方向への一発を放ち、6回までに大量得点を奪って福岡ソフトバンクを大きく突き放す。
終盤に突入してもなお、試合の流れは変わらない。7回表には島内選手がこの試合チーム5本目となるダメ押しの本塁打を放つ。反撃を試みる福岡ソフトバンクは7回裏に先頭・内川選手の5号ソロで1点を返すも、後続が倒れて9対1。その後の反撃は楽天の救援陣が封じ、2桁安打2桁得点の猛攻で圧勝した。
昨日の大接戦とは一変し、終始楽天打線の力強さが光った試合となった。味方の大量援護にも恵まれ、先発・美馬投手は落ち着いた投球で完投勝利。無傷の3勝目を挙げ、お立ち台で「打線に早くから援護してもらったし、(自身の)調子もよかったので気持ちよく投げれました」と笑顔を見せた。一方、打線がつながらず、いいところなしの大敗を喫してしまった福岡ソフトバンク。本拠地のファンの声援に応えるべく、明日こそは勝利を手にしてカード勝ち越しを決めたい。
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