増井被弾で勝利ならずも…交流戦1位ヤクルトの倍の賞金ゲット
■阪神 3-3 オリックス(21日・甲子園)
オリックスは21日、敵地・阪神戦に3-3で引き分け、交流戦のパ・リーグ最高勝率を決めた。先発の山崎福が6回途中1安打2失点(自責0)の好投。打線は阪神先発のドラ1馬場の前に1点しか奪えなかったが、8回に救援陣を攻めて逆転。9回に増井が同点弾を浴び、そのまま引き分けに終わった。
交流戦は11勝6敗1分の2位でフィニッシュ。勝率1位は12勝6敗の東京ヤクルトに譲ったが、パ・リーグではトップに。勝ち越しリーグの最高勝率に贈られる賞金1000万円を手にし、MVPもオリックスから選出されることになった。
オリックスは2回、1死からロメロがソロ本塁打。阪神先発のドラ1右腕・馬場から先制点を奪う。一方、先発・山崎福は初回、味方の失策や四球で2死一、二塁とされたものの、中谷を空振り三振。2回からは4イニング連続3者凡退と好投を続けた。
しかし、1点リードの6回には、代打・山崎にこの試合初めてのヒットを打たれ、さらに味方の失策などで2死二、三塁とされて降板。2番手の黒木が逆転タイムリーを浴びた。
それでも、7回から登板した阪神・能見が8回も続投すると、オリックスは西野のヒットと宗の犠打で1死二塁とする。マウンドは桑原に代わったが、岡崎の捕逸で西野は三塁へ。ここで小谷野がセンターへ同点打。「無我夢中でつなぐことだけ考えていました!」とコメントした。さらに、2死二塁から吉田正がタイムリースリーベースを放ち、逆転。吉田正は三塁ベースを踏んだ際に右足首を負傷し、交代した。
オリックスは8回を山本が抑えたものの、9回に増井が糸井に同点弾を被弾。延長戦は両チームとも決め手を欠き、引き分けに終わった。
勝利はつかめなかったものの、交流戦勝ち越しリーグの最高勝率チームに贈られる賞金1000万円をゲット。なお、セ・リーグの東京ヤクルトの賞金は交流戦最高勝率の球団に贈られる500万円にとどまるため、全体2位のオリックスが1位ヤクルトの倍の額を手にし、MVPも選出されるという珍事となった。
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