今日からいよいよシーズンイン。パーソル パ・リーグはエスコンフィールド北海道にて、北海道日本ハムvs東北楽天で幕を開ける。そこで、パ・リーグインサイトの編集部メンバーで、今季、スタートダッシュに成功しそうな球団の展望を占ってみた。
<ルール>
・3月30日の開幕から4月30日時点での順位を予想する。
・他人の回答を見て変えるのはNG。スポーツマンシップに則り、正々堂々と順位予想する。
・たとえ贔屓球団があってもその恋心・親心は封印し、客観的に考察する。
ちなみに、2022年シーズンの4月末時点での順位はこちら。※右の矢印は最終順位との差異。
【1位:イーグルス(↓3)】
【2位:ホークス(→)】
【3位:ライオンズ(→)】
【4位:バファローズ(↑3)】
【5位:マリーンズ(→)】
【6位:ファイターズ(→)】
◇ ◇ ◇
◯編集部E
【1位:バファローズ】
【2位:ホークス】
【3位:ファイターズ】
【4位:イーグルス】
【5位:マリーンズ】
【6位:ライオンズ】
メジャー式の広々ロッカールームに、天然温泉つきシャワールームなど、とにかく選手・スタッフをとりまく環境が最高のファイターズが、台風の目になると予想。ただ、昨季11勝13敗1分とほぼイーブンな戦いを見せたホークスとライオンズとの戦いが4月は3試合ずつしかないということで、3位予想にとどまった。
首位予想のバファローズのキーマンは山下舜平大投手。春季キャンプで、OBの野茂英雄氏、中嶋監督らが熱心に指導をしていたことからも球団の期待の大きさがうかがえた。球速もさることながら、テイクバックが小さく、キャッチャーミットに収まるまでの時間が恐ろしく短いことが印象に残った。打者からしてみたら「あっという間にストライクを取られていた」という感覚だろうか。初見ではなかなか手が出せない可能性がある。4月までに3勝を挙げ、球界に多大なインパクトを与えることを期待したい。
◯編集部S
【1位:ホークス】
【2位:ライオンズ】
【3位:ファイターズ】
【4位:バファローズ】
【5位:マリーンズ】
【6位:イーグルス】
ホークスでは強いていうなら先発陣の層が気になるが、OP戦で東浜巨投手、大関友久投手、藤井皓哉投手が安定した投球を披露した。また、リリーフ陣は6回終了リード時76勝3敗と圧巻の投球を見せた2017年シーズンを彷彿させるメンバーがそろう。今季は又吉克樹投手、モイネロ投手、新加入のオスナ投手を勝ちパターンに固定でき、嘉弥真新也投手、松本裕樹投手、津森宥紀投手をはじめ、甲斐野央投手、椎野新投手と粒ぞろい。
ライオンズはOP戦チーム防御率1.77と驚異的な数字を残した。得点は12球団最下位タイの42得点に終わったが、得失点差+13はパ・リーグ球団でファイターズに次ぐ2位の成績。得点力不足も山川穂高選手が戻れば少なからず改善されるだろう。また、上記2球団は4月のカード間の休みが3日あることも追い風か。(他4球団は2日)
OP戦18試合で11勝6敗1分の2位と健闘したファイターズは3位予想。また、昨季リーグ覇者のバファローズは、山本由伸投手、宮城大弥投手の調整の進捗によって大きく変わりそうだが、序盤は選手の入れ替えも多く発生すると見て4位に。下位2チームは、4月末までに1位予想のホークスと6試合を行うため、この順位とした。ただ、どの球団も大きく差はつくことなく、今季も接戦になる。
◯編集部N
【1位:ライオンズ】
【2位:バファローズ】
【3位:ホークス】
【4位:イーグルス】
【5位:ファイターズ】
【6位:マリーンズ】
ライオンズは今季も投手陣が好調そうなことから1位予想した。正捕手の座が空き、柘植世那選手と古賀悠斗選手には攻守での活躍を求めたい。あとは打線がかみ合えば上位進出も十分ある。2位予想のバファローズは、来田涼斗選手を中心に吉田正尚選手の穴を埋めてもらいたい。ホークスは近藤健介選手を迎えた打線と、先発次第になるのでは。
イーグルスは、早川隆久投手ら若手先発陣の活躍がキーになると予想。打線はしっかりランナーをかえせれば強いのでは。ファイターズは投手陣の手薄感が気になるところだが、若い選手の勝利への渇望と執念、そして勢いがどこまででるか。マリーンズは打線に不安が残るので、ブレイクする選手が現れるかが鍵になるかも。
◯編集部K
【1位:イーグルス】
【2位:ホークス】
【3位:ファイターズ】
【4位:バファローズ】
【5位:ライオンズ】
【6位:マリーンズ】
例年、開幕ダッシュが得意なイーグルス。去年の春の快進撃を支えた西川遥輝選手は一軍不在だが、今年は阿部寿樹選手、島内宏明選手の明大同級生コンビが引っ張ってくれるはず。OP戦満塁男・伊藤裕季也選手の加入も明るい材料で、今季ブレイク間違いなしと睨んでいる。
ホークスは1点とって、守護神オスナ投手につなげば勝てるのが心強い。ファイターズは、新球場におけるフェンスの高さが、低いところで約2.8メートルと、札幌ドームと比べても打者有利な球場に変わったことが吉。ここで“持っている男”清宮幸太郎選手の本塁打量産に期待がかかる。先発不足が心配だが、最終的にドラ2金村尚真投手は新人王をとるほど開幕から好投する予測。バファローズは昨年、おととしの戦いぶりを見ると、“最後に優勝すればいい”と長期的な視野でシーズンを考えているのでは。開幕1カ月は実験的な采配をして勝率5割あたりと予想。
◯編集部T
【1位:バファローズ】
【2位:ホークス】
【3位:イーグルス】
【4位:ライオンズ】
【5位:ファイターズ】
【6位:マリーンズ】
かの「バファローズ山脈」に山下舜平大投手が加わる模様で、先発転向の黒木優太投手もオープン戦で好投。打線も吉田正尚選手の穴を全員の力でカバーできそう。ホークスは怪我からの復活を期す栗原陵矢選手、上林誠知選手が打撃好調。近藤健介選手も加入し、打線に厚みが増したようだ。そして、やっぱり春先のイーグルスは強い。今季も開幕ダッシュに期待。
ライオンズは投手力が光るものの、源田壮亮選手の離脱と打線に不安要素が。ファイターズは先発投手が不足? ただ、若手中心の勢いある打線は、相手にとって怖い存在にもなりそうだ。マリーンズは得点力が課題に。山口航輝選手ら長打力のあるバッターの活躍が欠かせない。
◯編集部O
【1位:イーグルス】
【2位:ホークス】
【3位:バファローズ】
【4位:ファイターズ】
【5位:ライオンズ】
【6位:マリーンズ】
今季のスタートダッシュは、WBCによる主力の調整もカギを握ると予想。イーグルスは、田中将大投手、浅村栄斗選手らを始め経験豊富な投打の軸がチームに残り、抜け目のない準備。阿部寿樹選手・フランコ選手の加入もあり、例年見せるスタートダッシュの強みは今季も健在だろう。ホークスは大型補強に成功し優勝候補筆頭だが、WBCによりチームを離れた多くの主力が本調子を取り戻すのに時間が必要と予想する。
バファローズは、山本由伸投手ら4投手の調整の遅れがやや影響しそう。吉田正尚選手の抜けた打線も迫力に少しかけるが、それでもオープン戦首位で終えた2連覇中のチーム力でAクラスには食い込むだろう。そして新球場マジックが期待されるファイターズ。オープン戦を2位で終え、チーム力は昨年より上がったことを示したため上位を狙える1年になると考えた。
ライオンズは源田壮亮選手の離脱が痛い。投手陣も平良海馬投手が先発の1枚になることは大きいが、その一方で彼が抜けたセットアッパーの穴を埋められるか。マリーンズは大きな補強もなく、オープン戦でも目立った活躍を見せた選手は出ず。チーム構成も、井口資仁前監督の電撃辞任で後手に回り、新体制が効果を発揮するには時間がかかるだろう。
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