パ・リーグは「パーソル パ・リーグ」へ
3月27日、パーソル パ・リーグ開幕記者会見が行われた。2023年、パ・リーグ公式戦全125試合はパーソルホールディングス株式会社をタイトルパートナーに迎え、「パーソル パ・リーグ公式戦」として開催される。
パーソルホールディングスの和田孝雄社長は「WBCに続き、熱戦を繰り広げてもらいたい。関係者のみなさんがはたらいて笑っていただける状態をつくり、そして日本中の野球ファンの方々を野球の力で元気にしてほしい」とパ・リーグに期待する役割を語った。
さらに、球場で放映される新ビジョンCMも公開。関連して「どんな一歩にも価値がある」と題し、新人・現役・引退とさまざまな立場の選手たちの「一歩」に迫るドキュメンタリームービーも順次公開される。
6球団監督が語る、今季への思い
会見には開幕を目前にしたパ・リーグ6球団の監督が登壇。新CMにちなんだ「今年の一歩目」や、オープン戦での状態、今季にかける思いなどを語った。
北海道日本ハム・新庄剛志監督は勝ちグセをつけることを意識して紅白戦、オープン戦を戦ったという。12球団中2位で終え、手応えもある様子。チームのキーマンには松本剛選手と五十幡亮汰選手を挙げ、「エスコンフィールドもできて、この一歩目を若い力で、優勝目指してやっていくだけ。今年は出しゃばらないようにします」と余裕のある笑みを見せた。
「今年の一歩目は左足から。次は右足」と会場の笑いを誘ったのは、東北楽天・石井一久監督。「僕だけスタスタ歩くのではなく、現場スタッフとも足並みそろえて前進あるのみだと思う。一年間通して苦しいときがほとんど。笑顔を見せて乗り越えることもあるので、前向きに進んでいきたい」と思いを語った。
今年、就任1年目を迎えた埼玉西武・松井稼頭央監督は「チームも変わろうとする一歩、思い切っていこうと思う」と意気込みを述べた。「今季のスローガンは『走魂』。ファンのみなさんにも一緒に走りきってもらうためにも、熱く熱く戦っていきたい。僕も含めスタッフがサポートできるように。全員がキーマンです」と語った。
千葉ロッテ・吉井理人監督はWBCのため約1カ月チームを離れたが、24日から指揮を執ったオープン戦3試合を「(選手は)明るく積極的にプレーしてくれている」と振り返った。「若い子たちが活躍すればチームは上に行く。未熟なチームだが、選手の可能性に期待して、わくわくしながら戦っていきたい」。松井監督と同じく就任1年目、新体制で迎える両チームの戦いは要注目だ。
3連覇を狙うオリックスは「選手が一歩二歩先に進んでいるので、後についていくだけ。やるのは選手ですので、あまり邪魔をせず裏で働きたい」と中嶋聡監督。キーマンには個人名を挙げず、「ひとりが働いても勝つことはできない」とチーム全員に活躍を求めた。
昨年は最終戦で優勝を逃した福岡ソフトバンク。藤本博史監督は「悔しい思いをした。1試合1試合全力で戦いたい。まずは雰囲気が大事。1年間いいムードでパ・リーグを盛り上げられたらいい。最後にチームとして笑えれば最高」と3年ぶりの優勝へ決意を表明。チームとしては「1番、2番の出塁率がキーになってくる」と語った。
新球場に声出し応援解禁……2023年の開幕まであと3日
2023年は、北海道日本ハムの新球場「エスコンフィールド」が開業した記念すべき年だ。この新本拠地について新庄監督は「世界一の球場。若い選手たちが活躍してどんどんプロ野球を盛り上げていければいいと思う」とコメント。「日本一狭いのでホームランがたくさん出て、ファンにとっては楽しい試合になるのでは」と期待を寄せた。
3月14、15日にオープン戦を行った埼玉西武。メジャーでもプレーした松井監督は「アメリカにいるような、選手たちもテンションが上がる素晴らしい球場。ビジター側のウェイト場などもあり、ビジターでも選手がやりやすい環境だと思う」と評価した。
また、今季は4年ぶりに声を出しての応援が解禁される。選手にとっても声援は力になると各監督も口々に歓迎した。昨季は佐々木朗希投手の完全試合達成や、0ゲーム差での優勝決定などさまざまなドラマが生まれたパ・リーグ。2023シーズンは、3月30日(木)にエスコンフィールドで開幕を迎える。
文・丹羽海凪
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