2月9日、千葉ロッテマリーンズのキャンプ地「沖縄県石垣市中央運動公園野球場」で、パ・リーグオフィシャルスポンサーである総合人材サービス「パーソルグループ」による春季キャンプ特別企画、「ホームランキャッチのお仕事体験」が行われた。
同企画は、ボランティアや趣味の活動なども含め、複数の仕事を持つことによって第二、第三のキャリアを形成する働き方「パラレルキャリア」の体験を目的に実施。参加者は、各球団の主力選手たちのトレーニングパートナーとして、ホームランキャッチに挑戦する。
今回は、約500件の応募から選ばれた2名が、千葉ロッテ・安田尚憲選手、山口航輝選手のトレーニングパートナーとして沖縄県に訪れた。
競技歴10年以上! 野球経験豊富な千葉県民が石垣島へ
ホームランキャッチに挑戦するのは、千葉県民のお二方。
石山駿祐さんは、中学校の数学教師で野球部の顧問も担当。今回は平日の開催だったが、職場の理解があって参加が叶ったという。野球は、中学校から大学まで外野手としてプレー。今日はプロ野球選手の打球に食らいつき、生徒たちにがんばっている姿を見せたい。
もうひとりの挑戦者は、秋山華子さん。普段は金融窓口の仕事をしながら、月に2回ほど草野球をプレーしている。ソフトボール・野球あわせて競技歴10年以上と申し分ない。トレーニングパートナーについては、「選手が試合で最高のパフォーマンスができるように、細かい気を遣う仕事。こういった機会をいただけるのであればしっかりやりたい」と意気込んでいた。
2人は挑戦前にキャンプ地を見学していたが、予定が早まって急遽グラウンドへ向かうことに。「いま整えています」と石山さんは落ち着いた様子も、「心臓バクバクです」と秋山さん。「パーソル パ・リーグTV」の取材で球場を訪れていた江尻慎太郎さんとキャッチボールをして、いざ本番へ。
安田尚憲選手&山口航輝選手のホームランキャッチ!
安田選手、山口選手を前にすると、2人の顔には緊張が。秋山さんが「2球くらい捕れるようにがんばります」、石山さんが「半分以上は捕りたい」とあいさつをすると、安田選手は「よろしくお願いします!」と元気よく返してくれた。
最初の打者は安田選手。風が吹く中で「ホームランキャッチ」がスタートした。2人とも、初球をグラブに収める好発進。安田選手は「難しいコレ」と小声で漏らしながらも、鋭い打球を飛ばしていく。体が温まってきた石山さんは、右中間の打球に飛びついてキャッチ。これには安田選手も「ビッグプレー」と賛辞を送った。
打者が山口選手に交代すると、滞空時間の長い打球が増加。あと一歩届かなかった際は、声をそろえて「惜しい!」とこぼすなど、選手たちも楽しんでいた。良い打球が上がると「取りやすいやろコレ」と山口選手。2人に声をかけながら、続々とフライを上げていく。
山口選手の打球にも慣れてきたところで、2人がスーパープレーを連発した。まずは石山さんが右翼線への鋭い打球をスライディングキャッチ。続いて秋山さんが、前方に上がったファウルゾーンへの打球をランニングキャッチして見せた。これには選手たちも驚きの表情。
最後の1球を迎えると、山口選手が強い打球を放つ。2人ともあと一歩届かなかったが、「もう一丁!」と安田選手。2人とも高々と上がった打球をグラブに収めると、山口選手も「ナイスキャッチです!」と称賛した。
参加者たちが内野へ戻ってくると、安田選手は「(フライの捕り方)見習いたかったです。今日は風が強いんで難しかったと思います」、山口選手も「正直もっと捕れないのかなと思ってたんですけど、上手かったです」と絶賛。最後には両選手からサインボールとバットが贈られた。
「ほかの人が夢を叶えられるように」
「夢のような時間でした。その一言です」と石山さん。続けて「自分が夢を叶えられたので、次はほかの人が夢を叶えられるように。教師としてそういった立場に自分がまわりたい」と口にした。
一方の秋山さんは、「こちらの様子を見ながら打球を打ってくださるなど、安田選手、山口選手の人柄にも触れ、一流選手は心配りなどプレー以外も一流だと感じました。私もお客さんに良かったと思ってもらえるような仕事ができるようになりたい」と、良い影響を受けたようだった。
文・東海林諒平
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