世界一奪還を狙う侍ジャパンは12日、オーストラリアに7対1で勝利し、B組1位での準々決勝進出を決めた。
初回から大谷翔平選手の大会1号3ランで幸先よく先制すると、続く2回表にはヌートバー選手、近藤健介選手が2者連続適時打。中盤にも追加点を挙げ、試合を有利に進めた。
先発・山本由伸投手は、立ち上がりから毎回2三振を奪い、打たれた安打は3回裏の1本のみ。4回1安打8奪三振無四死球無失点と、圧巻の投球を披露した右腕は「初回からホームランで先制してもらえたので、そのおかげで無駄な力みなく、いつもより思い切って投げることができました」とコメント。
さらに「狙っていないところに抜けたり、ボールカウントが進んで球数がかさんだ部分もあったり、多少課題が残ったので、次はもっといいピッチングができるようにしっかり調整したいと思います」と、次戦への意気込みも見せた。
山本投手の降板後は、高橋奎二投手、大勢投手、湯浅京己投手が無失点でつなぐ。最終回に登板した高橋宏斗投手は、先頭にソロ本塁打を許したものの、後続を3人で打ち取った。
活発な打線と投手陣の好投が光り、1次ラウンドを全勝で突破した侍ジャパン。準決勝の舞台・マイアミへの切符をつかめるか。A組2位・イタリアとの準々決勝は16日、19時プレイボール。
文・高橋優奈
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