大手IT企業正社員、他球団チア、元アイドル…さまざまな経歴からの転身をかけて
プロ野球球団が所有するチアチームやパフォーマンスチームの中で唯一、性別を問わずメンバーを募集するなど球場内エンタメの多様性を広げ続ける福岡ソフトバンクホークスの「ホークスパフォーマンスチーム」。毎年オフシーズンに行う新メンバーオーディションは、本拠地である福岡のみならず東京でも開催し、球場をより熱く盛り上げてくれる人材の発掘に積極的に取り組んでいる。
パ・リーグインサイトは「ホークスパフォーマンスチーム」の2023年度メンバーオーディション東京会場を取材。オーディションの様子をお伝えするとともに、受験者へのインタビューから見えたオーディション受験の背景やオーディションにかける想いなどを紹介する。
ホークスパフォーマンスチームのオーディションには毎年約150名程の応募があり、書類審査・一次審査・最終審査を経て、継続するメンバーも含め18〜20名程が新メンバーとして選出される。取材した東京会場では一次審査のみ行われ、合格となると後日福岡で行われる最終審査へとコマを進めることができるのだ。
審査内容は自己紹介、シルエット審査、ダンス審査、特技披露と進み最後に審査員からの質疑応答で終了。緊張で手が震えてしまった方がいれば、ダンスの振り付けが飛んでしまったり、音響トラブルで突然音楽が止まってしまった方もいて、思わず「頑張れ!」と声が出てしまいそうになる場面もあったが、受験者は皆チャンスを掴むため今の自分を精一杯表現した。
オーディションを終えた受験者にお話を聞くと、さまざまな経歴の持ち主がいるなか、現在大手IT企業で働いている方も。
「上司には『もしかしたら辞めるかもしれない』と話をしてきました。それぐらいこのオーディションにかけています」と話す彼女は、正社員として働き始めるものの「小さな頃から続けているダンスを仕事にしてみたい!」という思いが日に日に強くなり、そんな日々のなかSNSで見たホークスパフォーマンスチームのダンス動画や活動内容に惹かれ、受験を決意したという。数あるダンスの仕事のなかでも、野球一家で育ったために“プロ野球チア”に強い憧れを抱き「今回がダメでも、体が動き続ける限りオーディションを受験しようと思っています」と熱い胸の内を話してくれた。
また、過去に3年間他球団のチアとして活動経歴がある方も。
「自分では球団チアの活動に満足し納得して卒業の道を選びました。ですが卒業後観戦に行き、グラウンドで踊るチアを見ていると『私もあの場所に立てていたんだ』と現役として活動することのすごさを感じてしまったんです。もう一度プロ野球チアとして活動したいと思い、憧れだったホークスのパフォーマンスチームに挑戦してみようと思いました」と話した。
審査員を務めた、福岡ソフトバンクホークス マーケティング企画部の稲永大毅さんは「年を追うごとに受験者のレベルが上がっていると感じます。今後も東京でのオーディションは開催したいですし、可能であれば他の地域でも開催できればと考えています。2023年シーズンはパフォーマンスチームがスタンドに行きお客様とより近い距離で盛り上げるパフォーマンスなども考えていますので、ぜひ楽しみにしていてください」とオーディションを振り返った。
オーディション東京会場から早1ヵ月。福岡会場での最終審査を終え合格メンバーが決定。そしてついに2023年度ホークスパフォーマンスチームのメンバーが発表された。
2023年度「ホークスパフォーマンスチーム」メンバー決定!
今季はどんなパフォーマンスで球場を盛り上げてくれるのか、福岡PayPayドームでの観戦の際にはホークスパフォーマンスチームにもぜひ注目してみてほしい。
文・池田紗里
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