栗山英樹監督、就任1年目でのリーグ制覇!【札幌ドーム名場面:2012・2013年】

パ・リーグ インサイト

2022.12.27(火) 18:00

2012年の栗山英樹監督(C)パーソル パ・リーグTV
2012年の栗山英樹監督(C)パーソル パ・リーグTV

 2023年、いよいよ北海道日本ハムの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」が開業を迎える。同時に、2022年は北海道へ移転した2004年から19年間本拠地としていた札幌ドームのラストイヤーとなった。

 そこで今回は、「パーソル パ・リーグTV」でライブ配信が始まった2012年からの11年間、札幌ドームで生まれたファイターズの名シーンを動画とともにプレイバック。2012年・2013年の名場面をお届けする。

2012年のファイターズ

 4年間チームを率いた梨田昌孝監督が退任し、新たに栗山英樹監督が就任。打っては中田翔選手が全試合出場しリーグ2位タイの24本塁打を記録。投げては前年度までチームのエースとして君臨したダルビッシュ有投手の抜けた穴を、吉川光夫投手が14勝5敗、防御率1.71と好成績を残し埋めた。彼らの台頭に加え、2000安打達成など記録ずくめの一年となった稲葉篤紀選手(現・北海道日本ハムGM)ら既存の主力選手の活躍もあり、栗山監督は就任1年目で見事リーグ優勝を果たした。

開幕戦で斎藤佑樹が完投勝利!
 3月30日の開幕戦となる埼玉西武戦で先発登板した斎藤佑樹投手が、完投勝利で栗山監督の初陣を華々しく飾った。前年まで5年連続で開幕投手を務めたダルビッシュ有投手がチームを抜け、誰が開幕投手を務めるか注目を集めた中、抜てきされたのはプロ2年目の斎藤投手。9回4安打7奪三振1失点と素晴らしい投球を披露し、チームは9対1で勝利した。

中田翔の2本塁打で首位攻防戦を制しマジック点灯!
 9月27日時点で首位に立っていた北海道日本ハム。9月28日、2ゲーム差で迎えた埼玉西武との最後の首位攻防第1戦は初回、中田翔選手の2ランで先制。中田選手は5回裏にもこの日2本目となる3ランを放ち、この試合での全得点を挙げる活躍を見せた。一方投げては、この年エースとしての活躍を見せた吉川光夫投手が、相手打線を2安打に抑え完封勝利。この勝利で北海道日本ハムはマジック4を点灯させ、優勝へ一歩前進した。

北海道日本ハムが3連勝で日本シリーズ進出!
 10月19日に行われた福岡ソフトバンクとのクライマックスシリーズ第3戦は、初回に中田翔選手らの適時打で3点を先制すると、6回裏にも追加点を挙げリードを4点とした。先発のウルフ投手は6回まで福岡ソフトバンク打線を無失点に抑える。終盤に2点差に迫られたが、最終回は抑えの武田久投手が抑え4対2で勝利。日本シリーズ進出を決めた。

2013年のファイターズ

 連覇を狙う2013年シーズンだったが、チームは12年ぶりの最下位に転落。しかしこの年ルーキーの大谷翔平選手が、投手として3勝、打者として3本塁打を記録し投打の二刀流としての片鱗を見せた。他にもアブレイユ選手がファイターズでは2006年小笠原道大選手以来、外国人選手では2004年のセギノール選手以来となる本塁打王、陽岱鋼選手が47盗塁で球団史上初の盗塁王に輝いた。

木佐貫洋が12球団勝利を達成!
 5月20日の巨人戦。この年オリックスからトレードで移籍した先発・木佐貫洋投手は、古巣の巨人相手に7回5安打3四球7奪三振1失点と好投する。打線は共にトレードで移籍した大引啓次選手の本塁打などで木佐貫投手を援護。最終回は武田久投手が締め、木佐貫投手が当時12人目となる12球団勝利を達成した。

大谷翔平がプロ初登板!
 5月23日の東京ヤクルト戦。先発はドラフト1位ルーキーの大谷翔平投手。この日は最速157キロを計測。プロ初奪三振を、この年プロ野球記録の60本塁打を放ったバレンティン選手から記録するなど、5回6安打3四球2奪三振2失点と試合を作るも勝ち負けはつかず。待望のプロ初勝利は札幌ドームで行われた6月1日の中日戦で挙げた。

陽岱鋼が2本塁打を放ち、18安打14得点の快勝!
 7月15日の埼玉西武戦。この日は陽岱鋼選手が大活躍。まずは初回に先頭打者本塁打となる、13号ソロを放つ。そして2回裏に1死1、3塁の場面で陽選手が、2打席連続の14号3ランをバックスクリーンへ放り込み、4打点と躍動。アブレイユ選手も21号2ランを放ち、計3本塁打、18安打14得点の快勝となった。

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