2022年のゴールデングラブ賞に輝いた名手2人が、来季以降の残留を表明
2022年オフ、埼玉西武の外崎修汰選手と源田壮亮選手が、いずれも来季以降の残留を表明した。ともに1992年生まれの同い年で、2018年以降は鉄壁の二遊間コンビを形成。ともに2022年のゴールデングラブ賞を受賞した名手2人の残留は、チームにとっても非常に大きな要素となることだろう。
今回は両選手の残留を記念して、2022年シーズンに外崎選手と源田選手が見せた数々の好プレーを紹介。来シーズンも見られる名コンビの卓越した守備力が生み出した数々の好守備を、あらためて振り返っていきたい。
「とのげん」コンビの真骨頂。息の合った併殺プレー
【3回表】これぞトノゲン!! ライオンズ・外崎修汰・源田壮亮 流れるようなゲッツー!! 2022年7月2日 埼玉西武ライオンズ 対 福岡ソフトバンクホークス
二塁の定位置やや左に飛んだ緩い当たりを外崎選手が捕球し、すぐさま二塁へトス。それを受けた源田選手も一切無駄のない動きでベースを踏みながら送球し、俊足の打者走者・牧原大成選手を間一髪でアウトに。この二人だからこそ成立した、鮮やかな併殺プレーだ。
【8回表】ピンチ拡大を防いだ!! ライオンズ・外崎修汰 ファインプレーを見せる!! 2022年6月28日 埼玉西武ライオンズ 対 北海道日本ハムファイターズ
外崎選手が定位置右を襲った痛烈な打球を好捕し、難しい体勢から素早く正確な送球を見せて源田選手をアシスト。源田選手も軽やかに一塁に安定した送球を投じて併殺が完成。1点リードの8回、無死1塁という重要な局面において、ピンチの芽を未然に摘み取ってみせた。
【たまらん林檎】外崎修汰・源田壮亮『芸術的4-6-3 “とのげん”魅せた!!』
外崎選手がセンター前に抜けようかというヒット性の当たりを飛びついて捕球し、倒れ込みながら素早く二塁へトス。それを受けた源田選手も流れるようなプレーを見せ、余裕をもってダブルプレーが成立。マウンド上のエース・高橋光成投手も力強く拍手を送るほどの、見事と言うほかないプレーだった。
【5回表】たまらん!! ライオンズ・源田壮亮のピッチャーを助ける好プレーでピンチ脱出!! 2022年4月24日 埼玉西武ライオンズ 対 東北楽天ゴールデンイーグルス
源田選手は二塁方向へ走りながら難しい体勢でボールを捕球し、動きを止めずに流れるような二塁へのトスを見せる。それを受けた外崎選手も反転しながら難しい体勢で一塁へ投げ、ストライク送球で併殺を完成。ライオンズが誇る名コンビならではの技術の高さが詰まった、鮮やかな連係プレーを見せた。
個々の守備能力の高さのみならず、息の合った連係プレーも「とのげん」の魅力
今季の受賞によって、源田選手が5年連続5回目、外崎選手が2年ぶり2回目のゴールデングラブ賞獲得となった。今回の記事で紹介した数々の好守を考えれば、2022年に両者が受賞を果たしたのも納得といえよう。
流れるような併殺プレーの数々にも示される、息の合った連携プレーも「とのげん」コンビの大きな魅力だ。同い年の2人が見せる抜群のフィールディングは、来季以降も全国の野球ファンを大いに魅了してくれることだろう。
文・望月遼太
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