土壇場で追い付き延長戦に突入も、12回裏に痛恨の…

パ・リーグ インサイト

2018.6.9(土) 18:23

千葉ロッテマリーンズ・角中勝也選手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ・角中勝也選手(C)PLM

甲子園球場で行われた阪神対千葉ロッテの一戦。序盤は千葉ロッテ打線が相手投手陣に苦しめられるも、土壇場で追い付き延長戦にもつれる熱戦となった。

8日の試合が雨で中止となり、仕切り直して今日がカードの初戦。千葉ロッテの先発・涌井投手の前回登板は2本塁打を浴びるなど、リードを守り切ることができず。3試合ぶりの勝利を目指してマウンドに上がった。

序盤の3イニングスは阪神の先発・岩貞投手の前に清田選手の安打1本のみに抑えられ、無得点に終わる。一方の涌井投手は、初回に福留選手の一発を浴びて以降、阪神打線を巧みに打ち取る好投を披露。2回以降は安打を許さず、0対1と千葉ロッテが1点のビハインドを背負って、試合は中盤へと進んでいく。

千葉ロッテ・涌井投手が6回に1点を失うが、打線が岩貞投手の前に6回まで3安打に封じられて反撃ならず。試合は6回を終えて0対2と、阪神がその差を広げて終盤に突入する。

救援陣の踏ん張りもあって、2点差のまま9回を迎えた千葉ロッテ。すると先頭の2番・藤岡裕選手が左前打で出塁すると、3番・中村選手も中前打で続き、無死1,2塁とする。この好機に4番・角中選手が右前へ適時打を運び、1点を返す。なおも無死1,2塁から、5番・清田選手の犠打が敵失を呼び2塁走者が生還。この回2点を返した千葉ロッテが、2対2と試合を振り出しに戻した。

9回裏、阪神の攻撃を4番手・内投手が2三振を含む3者凡退に封じると、千葉ロッテが再び攻勢を仕掛ける。10回表、1死から1番・加藤選手が安打を放つと、2死後に四死球で2者が出塁して満塁の絶好機に。しかし、5番・清田選手が三振に倒れ、勝ち越し点を奪うことはできなかった。

10回裏を益田投手、11回裏を大谷投手が抑えると、12回裏は7番手の南投手がマウンドに上がる。先頭打者に安打を許すなど1死1,2塁のピンチを背負うと、代打・山崎選手の遊ゴロの処理で二塁手・中村選手にまさかの送球ミス。2塁走者が生還し、痛恨のサヨナラ負けを喫した。

先発・涌井投手が7回途中2失点と粘投、9回には起死回生の同点劇があったものの、惜しくも勝利に届かなかった千葉ロッテ。延長戦でも再三好機を作っただけに、悔しい敗戦となった。

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