◇東北楽天 釜田佳直、岩見政暉らに戦力外通告
東北楽天は釜田佳直投手、寺岡寛治投手、渡邊佑樹投手、内田靖人選手、岩見政暉選手に来季の選手契約を結ばない旨を通達したと発表した。
釜田投手は2011年ドラフト2位で入団し、1年目は20試合に登板して7勝4敗、防御率3.28とルーキーながら好成績をマーク。しかし以降はケガなどもあり一軍の舞台では満足に投げられない年が続いた。通算88試合で21勝16敗2H、防御率4.86。
◇釜田投手 コメント
「1年目から一軍でたくさん試合で投げさせていただき、プロ野球選手としていいスタートをきれたと言うのは、すごくいい思い出として残っています。そのなかで、2年目以降怪我や手術でなかなか思うようにプレーできないもどかしさが続いたプロ野球生活だったと思います。いろいろな方に支えてもらい、また一軍のマウンドに戻るんだという強い気持ちでリハビリもやってこれましたし、そういう姿を少なかったですがお世話になった方々に見せることができてよかったです。トライアウトは受けない方向で考えていますが、現役も含めて今後のことに関しては家族としっかり話をして決めたいと思います」
2017年ドラフト7位で入団した寺岡投手は、3年目の2020年にリリーフとして一軍で24試合に登板し、キャリアハイの10ホールドを記録。今季はファームで27試合に登板、防御率2.19をマークしていたが、一軍登板はなかった。通算25試合で2勝1敗10H、防御率3.91。
◇寺岡投手 コメント
「とても短く感じた5年間でした。一軍でずっと投げさせていただいた時の思い出が大きいですし、2年目にファームで球団記録の51試合を投げ、自分でもやれるんだなという自信をつけさせていただきました。起用していただいた監督、コーチ、チームの皆さんはもちろんですし、応援していただいたファンの皆さんにも感謝の気持ちです。今後はまず、トライアウトを受けようと思っています。体も元気ですし、まだできると思っているのでやれるところまでは勝負したいと思います」
渡邊佑投手は横浜商科大学から2017年ドラフト4位で入団。2020年オフに育成契約となるも、2021年3月に支配下復帰を果たした。今季は自身最多の13試合に登板し、防御率2.13と成長を見せたが、来季の契約を得られず。通算23試合で0勝0敗3H、防御率2.89。
◇渡邊佑投手 コメント
「大した活躍もできませんでしたが、いろいろな人に出会えましたし、たくさんのことが自分の経験になったのでイーグルスの5年間を過ごせてよかったかなと思います。楽天生命パーク宮城で初めてお立ち台に登った時の景色は鮮明に覚えていますし、忘れられないですね。トライアウトは受けない方向で考えています。特に何をするか決まっているわけではないので、これからいろいろな方に相談して決めたいと思います」
内田選手は常総学院高校から2013年ドラフト2位で入団。5年目の2018年には12本塁打を放つなど存在感を見せたが、以降は思うような成績を残せなかった。通算162試合で477打席76安打、20本塁打64打点、打率.178。
◇内田選手 コメント
「9年間ではありましたが、いろいろな経験をさせていただいて感謝しています。一軍で2桁本塁打を打てた年もありましたが、期待に応えられるような成績を残すことができませんでした。それでも支えていただいたチームの皆さんやファンの皆さんには感謝の思いしかありません。トライアウトを受けるかどうかはまだわかりませんが、現役にはこだわりたいので、しっかり練習を続けたいと思います。9年間本当にありがとうございました」
岩見選手は慶応大学から2017年ドラフト2位で入団。恵まれた体格の主砲候補で、1年目から12試合に出場したがヒットは出ず。2020年に自身初安打・初本塁打を記録したものの、一軍定着とはならなかった。通算35試合で77打席11安打、1本塁打4打点、打率.147。
◇岩見選手 コメント
「細かい思い出はたくさんありますが、プロ初ヒット、プロ初ホームランは一番うれしかったですね。たった一本しか打てませんでしたが、打った後、ベンチで直人さんに抱きついたのは鮮明に覚えていますし、未だに思い出すとふわふわします。1年目が終わった時点でもっと早く戦力外になるだろうと感じるくらいすごい世界にきたなと思っていたなかで、いろいろな人がいてくださって5年も野球をやらせてもらえたのかなと感じていますし、監督、コーチ、チームの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。トライアウトは受ける方向で考えていますし、体もケガひとつなく元気なので現役にこだわって練習は続けたいと思います」
◇埼玉西武 国内FA権取得の外崎修汰が残留決断
埼玉西武は外崎修汰選手のコメントを発表。今季国内FA資格を取得していたが、残留を決断した。
2017年にレギュラー定着を果たすと、翌年には119試合でキャリアハイとなる打率.287、2019年には26本塁打を放つなどリーグ連覇に貢献。二塁の守備でも好プレーを連発し、攻守ともにチームには欠かせない存在だ。
◇外崎選手 コメント
「ライオンズに残留することを決めました。球団から良い評価をしていただき、また、チームに必要だと言っていただけたことが、とてもうれしかったです。
今年で8年目になりますが、チームメイトをはじめスタッフの方々も、とても良い環境でプレーをさせてくれるところも、残留を決めた理由のひとつです。そして、何よりファンの皆さんの熱い声援はいつも僕の力になっていました。感謝の気持ちでいっぱいです」
◇千葉ロッテ 西巻賢二に戦力外通告
千葉ロッテは西巻賢二選手に来季の選手契約を結ばない旨を通知したと発表した。仙台育英高校から2017年ドラフト6位で東北楽天に入団。2019年オフに戦力外となり千葉ロッテと契約したが、移籍後一軍では13試合の出場にとどまった。通算40試合で103打席23安打3打点、打率.245。今後は未定としている。
◇オリックス 日本シリーズ初戦は……
オリックスは神宮球場で「SMBC日本シリーズ2022」初戦を迎えた。昨年と同じ東京ヤクルトとの対戦とあってリベンジに燃えるオリックスだったが、エース・山本由伸投手がまさかの4失点。打線も紅林弘太郎選手、T-岡田選手のタイムリーなどで反撃も及ばず、3対5で敗れた。
みやざきフェニックス・リーグでは巨人と対戦。3点を先行されるものの、池田陵真選手の本塁打などで追い上げる。同点で迎えた7回表には宜保翔選手の勝ち越し打が生まれ、結果的に5対3で勝利を収めた。
◇福岡ソフトバンク 奥村政稔、黒瀬健太らに戦力外通告
福岡ソフトバンクは中村亮太投手、奥村政稔投手、大竹風雅投手、黒瀬健太選手、小林珠維選手に来季の選手契約を結ばない旨を通達したと発表した。
中村亮投手は2020年育成8位で入団し今季7月に支配下登録されたが、一軍では2試合の登板にとどまった。奥村投手は2018年ドラフト7位で入団。今季は5月24日にファームで完封勝利など6勝を挙げ、一軍で2試合に先発もプロ初勝利はならず。通算21試合で0勝1敗3H、防御率4.73だった。東北福祉大学出身のルーキー・大竹風投手は4月にトミー・ジョン手術を受け、公式戦の登板はなかった。
黒瀬選手は2015年ドラフト5位で入団したものの、一軍出場の機会を得られないまま2018年オフに育成契約へ移行。今季7月に支配下へ復帰し、プロ初出場を果たすなど7試合に出場した。通算7試合で15打席2安打1打点、打率.167。小林選手は2019年ドラフト4位で入団し、3年目の今季は二軍で38試合に出場。しかし一軍デビューはならなかった。
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