トラウトも“弟分“を称賛「彼は投球も打撃も向上させたいと思っている」
二刀流で活躍する大谷翔平投手の勇姿を見るため、エンゼルスの試合を毎日のように観戦することで、その凄さにあらためて気付かされた日本のファンも多いのではないだろうか。26歳にして過去にMVP2度受賞を誇るスーパースター、マイク・トラウト外野手。走攻守の全てにおいて、これほど頼りになる選手はいないだろう。メジャーに徐々に適応している大谷にとっても、トラウトの存在は大きい。
2人の関係について「スーパースターのマイク・トラウトとショウヘイ・オオタニはどのようにロサンゼルスで親友となったのか」とのタイトルで特集を組んだのは、米メディア「スポーティングニュース」だ。記事では、大谷が大きな注目を浴びてメジャーでのキャリアをスタートさせたものの、トラウトという「世界一の選手」がいたことで、「プレッシャーとスポットライトは分散された」と分析している。
さらに、「トラウトは球界でオオタニ以上に話題となる選手の1人としてだけでなく、メジャーリーグのチームの一員として、日本のスターが新しい生活に慣れるのを手助けした」という。キャンプ中には、トラウトが大谷を乗せてカートで移動する様子をとらえた写真を米メディアが紹介し、話題となったが、そのことについても改めて触れている。
大谷にとって、トラウトは最高のお手本。では、トラウトにとって、大谷はどのような存在なのか。記事では、ESPNに掲載された特集記事で、トラウトが大谷について語っている内容を紹介。“弟分“について、「彼は熱心だ。彼は投球も打撃も向上させたいと思っている。チームとして、ここは大きな家族なんだ。だから彼にも快適に感じてほしい」と話したという。
球団関係者が明かす2人の関係、カート写真は「彼らの友情を象徴している」
また、ESPNでは日本メディア向けの通訳なども担当するグレース・マクナミー広報もインタビューを受けており、2人の関係について例の「カート写真」を引き合いに出して、以下のように明かしている。
「こうしたことが彼らの友情を象徴していると思います。マイクはショウヘイがチームに馴染むきっかけを見事に作りました。彼は素晴らしいロールモデル。素晴らしい選手でメジャーリーグで大きな成功を収めているのに、謙虚で優しくて面白い。2人につながりが見えます」
トラウトの存在が大谷にとっていかに大きいかが分かる。さらに、記事では大谷が「いくつか怪しいフレーズを(英語で)覚えた」として、グレースさんが「彼は“ウィーク・ソース(ひどいの意味)"という俗語を覚えたみたい。マイクが教えたのかは知らないけれど」と話したことも紹介している。
今年も圧倒的な成績を残し、チャンスではことごとくタイムリーを放つなど、スーパースターとして存在感を見せつけているトラウト。プレーだけでなく、人間性も完璧。特集は「アメリカン・リーグMVPを2度受賞したトラウトは、オオタニにとってフィールド内外で大きな助けとなっているようである」と締めくくっている。この男といることで、二刀流の成長曲線は順調に右肩上がりを描いている。
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