5回にマウンドに上がったものの降板、4回の大ピンチ切り抜けた1球に称賛の声
エンゼルスの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)の本拠地ロイヤルズ戦に先発。1点ビハインドの5回にいったんはマウンドに上がりながら、右手中指のマメの影響で緊急降板した。4回4安打4奪三振3四球1失点という内容で、勝敗はつかず。地元メディアは、そんな中でも4回2死満塁の絶体絶命のピンチで空振り三振を奪った宝刀スプリットの切れ味を称えている。エンゼルスは4-3で勝利した。
序盤から制球に苦しんだ大谷は、4回に正念場を迎えた。2死二塁からゴードンに右前タイムリーを許し、1点を先制される。なおも2四球で2死満塁とピンチを作り、アルモンテを迎えた。
だが、大谷は崩れなかった。カウント1-2から87.6マイル(約141キロ)の宝刀スプリットが炸裂。急降下し、ホームベースの手前でワンバウンドした1球に、アルモンテのバットは空を切った。
大谷は右手で小さくガッツポーズ。二刀流のスーパースターの危機脱出の動画を地元テレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」の公式ツイッターが称賛のメッセージとともに紹介した。
一方、MLB公式サイトのデータ解析システム「スタットキャスト」の専門記者デビッド・アドラー氏もこの1球に注目。「2死満塁でショウヘイ・オオタニはエイブラハム・アルモンテに1球もファストボールを投げず。そして、オオタニのスプリットに直面すると、アルモンテはバットを振らざるをえず。三振でイニングを切り抜けた」とツイートした。
3回のスライダーでは「打者をきりきり舞いさせる」
マメの影響で制球に苦しむ中、切れ味抜群の宝刀スプリットで何とかピンチを切り抜けた大谷。4回降板はチームにとって痛かったものの、ここで崩れていれば厳しい状況に陥っていた可能性が高いだけに、価値ある1球となった。
また、大谷はこの試合、3回には先頭アルモンテをフルカウントから78.9マイル(約127キロ)のスライダーで空振り三振に仕留めたが、「FOXスポーツ・ウェスト」はこの1球にも注目。急降下し、ストライクゾーンの低めギリギリに決まった“魔球”に、アルモンテのバットはボールの遥か上を通過した。
ツイッターでは、この場面の動画を紹介した上で「ショータイムは打者をきりきり舞いさせる」と称賛。大谷は、63球で降板するまではキレのある変化球で本拠地を沸かせた。
記事提供: