6月7日、東京ドームで行われた巨人と楽天のカード最終戦。点の取り合いとなった試合は5対4で楽天が制し、今季の交流戦初となるカード勝ち越しを決めた。
試合開始前時点で防御率1.83と安定したピッチングを続けていた岸投手は2回裏に2点を失ったが、打線が直後の3回表に反撃した。1死満塁のチャンスで打席に入った4番のウィーラー選手が左翼席にグランドスラムを叩き込み、一気に試合をひっくり返す。
4回裏にソロを浴びて4対3の1点差になってしまうものの、岸投手は6回まで3失点と試合を作り、6回には岡本選手から通算1500個目となる節目の三振も奪った。このイニングは巨人のクリーンアップを3者連続三振と圧巻のピッチングを見せ、大台到達に自ら花を添えている。
7回裏のマウンドにも上がった岸投手だったが、ここで陽選手に痛恨のソロを被弾して同点に追い付かれてしまう。しかし、ここでまたも打線が奮起した。8回表に藤田選手がポールを直撃する勝ち越しソロ放って、5対4と再びリードを握ることに成功する。
岸投手は8回も続投。2死2塁のピンチを背負いながらも勝ち越しを許さず。8回4失点という内容で、1点のリードを保ったままクローザーのハーマン投手に後を託した。
9回裏、バトンを受けたハーマン投手は先頭打者を四球で歩かせたものの、自らのフィールディングと三好選手の好プレーもあってピンチを拡大させず。最後は代打・マギー選手を打ち取って1点差を守り抜き、巨人と楽天のカード最終戦は5対4で楽天が勝利した。
先発の岸投手は8回4失点と本調子とはいかない内容ながら、10三振を奪って要所を締め、今シーズン5勝目を挙げた。打線は2本塁打を放って5得点と力投の岸投手を援護し、勝利への執念を見せた。
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