【試合戦評】埼玉西武が昨季の覇者を破り、開幕カード勝ち越し。辻監督が目指す「守りの野球」の徹底に向けて好発進。

パ・リーグ インサイト

2017.4.2(日) 00:00

開幕戦は埼玉西武が快勝し、2戦目は北海道日本ハムが勝利。1勝1敗で開幕カード勝ち越しをかけて臨む両者にとって重要な一戦。北海道日本ハムは新外国人のエスコバー投手をマウンドに送り、対する埼玉西武は、昨季途中加入ながら4勝0敗の活躍を見せたウルフ投手で試合は始まった。

序盤は両先発がともに毎回のように走者を背負うが、打たせて取る投球で3回まで無失点。まずまずの立ち上がりを見せる。

序盤は静かな展開となったが、中盤は激しく試合が動く。まずは4回表に1死から4番・中村選手、メヒア選手の連打で埼玉西武が先制するが、直後の攻撃で北海道日本ハムの大谷選手が逆方向へ1号弾を放ち同点に追い付く。

5回表には8番・炭谷選手が四球を選ぶと、9番・源田選手も出塁。1死1,3塁の場面でエスコバー投手の失策で1点を追加、埼玉西武が勝ち越しを果たす。なおも田代選手が盗塁を決めて1死2,3塁の好機で3番・浅村選手が適時打を放ち、スコアを3対1とする。さらに北海道日本ハムの2番手・村田投手のボークによって1点が加わり、2死2塁から5番・メヒア選手が放った適時打で5対1。埼玉西武が4点のリードを握り、北海道日本ハムを突き放す。

なんとか反撃したい北海道日本ハムは、5回裏、6回裏に近藤選手の適時二塁打などで1点ずつを加え、2点差まで迫るものの、8回表にも駄目押しの1点を挙げられ、最終的に3対6で埼玉西武が勝利。開幕カード3連戦は、2勝1敗で埼玉西武が勝ち越しを果たした。

勝利した埼玉西武は、4日にメットライフドームでの本拠地開幕戦を迎える。開幕カードで昨季のパ・リーグ覇者である北海道日本ハムに勝ち越したことは、今後チームが良い流れに乗っていくうえでも好影響をもたらすだろう。主軸であるメヒア選手が3打数3安打2打点を挙げ、7回から登板した中継ぎ陣は全員無失点、3連戦すべてで失策もゼロだ。今シーズンを見据えても、手ごたえのある滑り出しとなったことだろう。

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