【試合戦評】福岡ソフトバンクが開幕カード3連勝。サファテ投手は外国人投手歴代最多セーブ記録を更新。

パ・リーグ インサイト

2017.4.2(日) 00:00

昨日の試合では先発の中田投手が7回無失点とゲームを作り、福岡ソフトバンクが連勝で開幕カード勝ち越しを決めた。今季2セーブ目を挙げたサファテ投手は、外国人投手歴代最多タイの通算177セーブを達成。敗れた千葉ロッテは、5安打1得点と打線が振るわなかった。3戦目となる今日の先発は、福岡ソフトバンクが東浜投手、千葉ロッテが唐川投手。千葉ロッテはここで一矢を報い、4日からの本拠地開幕戦にいい流れで臨みたい。

初回、東浜投手は外角を巧みに使い、2奪三振を含む3者凡退という素晴らしい立ち上がり。唐川投手もテンポよく打者を打ち取り、3人で攻撃を終わらせる。

2回裏、好投する東浜投手に早くも援護がもたらされる。先頭の内川選手が、左中間テラスに飛び込む今季第1号ソロ。早い回で、福岡ソフトバンクが先制に成功した。

さらに3回裏、1死から1番・今宮選手が安打で出塁すると、2番・本多選手が四球を選んで1死1,2塁のチャンスを作る。ここで3番・柳田選手が唐川投手の2球目を捉え、しぶとく三遊間を抜ける適時打。福岡ソフトバンクが2点のリードを奪う。

東浜投手は、初回から3イニングス連続で3者凡退に抑えるなどして安定した投球を見せていたが、5回表、千葉ロッテ打線が反撃を開始する。先頭の鈴木選手が、チームにとってこの試合初となる安打で出塁。続く6番・ダフィー選手が四球を選び、7番・井上選手も安打を放って、無死満塁の絶好機が訪れる。そして8番・田村選手のゴロの間に3塁走者が生還して1点を返すと、1死1,3塁の場面、9番・平沢選手がセンターへの同点適時打。スコアを2対2とし、試合を振り出しに戻した。

さらに6回表、先頭の清田選手が四球で出塁すると、1死から5番・鈴木選手が安打を放って1死1,3塁とする。このチャンスで6番・ダフィー選手が犠飛を決め、その間に3塁走者が生還。千葉ロッテが1点の勝ち越しに成功した。

しかし7回裏、1死から9番・上林選手が右翼席に飛び込む同点弾を放ち、試合は再度振り出しに戻る。続く1番・今宮選手も二塁打を放ち、3番・柳田選手が四球を選んで、なおも2死1,2塁の場面。先発の唐川投手は降板し、大嶺祐投手にマウンドを託したが、4番・内川選手が2点適時二塁打。福岡ソフトバンクが勝ち越しに成功する。

7回表、8回表は、2番手の五十嵐投手、3番手の森投手が無失点に抑えて千葉ロッテの追い上げを封じ、9回表、マウンドに上がったのはサファテ投手。圧巻の3者連続三振で試合を締めると、元巨人のクルーン氏が持っていた外国人投手の最多セーブ記録を塗り替える通算178セーブ目をマークした。

新記録を達成したサファテ投手は、すでに200セーブの大台も見えてきている。これまで日本球界で200セーブを達成したのはわずか5人の選手のみ。外国人投手であるサファテ投手のプレー年数を考えると、驚異的なペースでの記録達成となるが、今季中にその日が訪れるのはほぼ間違いないだろう。

開幕3連勝を飾り、福岡ソフトバンクは最高のスタートを切った。一方の3連敗を喫した千葉ロッテはここで気持ちを切り替え、月曜日を挟んだ4日の本拠地開幕戦に臨みたい。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE