今年も福岡ソフトバンクは交流戦“番長”! 通算勝率6割超、ここ5年では7割超

Full-Count 広尾晃

2018.6.5(火) 15:32

福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督
福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督

パの勝ち越し数の72.4%が福岡ソフトバンク、交流戦通算200勝目前

交流戦の第1週が終わった。2005年に始まった交流戦は、今年で14回目となるが、すっかり定着した。

交流戦では過去13回で12回、パ・リーグが勝ち越している。今年もパが21勝14敗と大きく勝ち越している。なかでも福岡ソフトバンクは6戦全勝と圧倒的な強さを見せている。これは今年だけの傾向ではない。福岡ソフトバンクは交流戦で圧倒的に強いのだ。

交流戦の球団別通算勝敗

1福岡ソフトバンク198勝114敗12分.635
2北海道日本ハム172勝142敗10分.548
3千葉ロッテ168勝142敗14分.542
4巨人164勝151敗9分.521
5埼玉西武161勝156敗7分.508
6中日158勝156敗10分.503
7オリックス155勝161敗8分.491
8阪神154勝160敗10分.490
9東京ヤクルト148勝168敗8分.468
10楽天148勝171敗4分.464
11広島139勝174敗11分.444
12横浜DeNA123勝193敗7分.389

セ・リーグ 886勝1002敗55分.469
パ・リーグ 1002勝886敗55分.531

パ・リーグは6月3日には通算1000勝を挙げた。福岡ソフトバンクは唯一勝率6割超え。勝ち越しは「84」になるが、これはパ・リーグ全体の勝ち越し「116」の72.4%にあたる。パは6球団のうち4球団が勝ち越してはいるが、パが圧勝しているのは福岡ソフトバンク1球団の力によるものと言っても過言ではない。過去13回中7回優勝。福岡ソフトバンクはあと2勝で、交流戦初の通算200勝に到達する。

打倒福岡ソフトバンク一番手のセ球団は広島、ここ5年で勝ち越しに転じる

福岡ソフトバンクは、交流戦3連覇中だが、その強さは、近年加速している。今年も含めた過去5年の勝敗を見ると

1福岡ソフトバンク57勝24敗3分.704
2埼玉西武44勝37敗3分.543
3北海道日本ハム44勝38敗2分.537
4広島43勝40敗1分.518
5千葉ロッテ43勝41敗0分.512
6オリックス41勝43敗0分.488
7楽天40勝43敗0分.482
8巨人40勝44敗0分.476
9中日38勝44敗2分.463
10阪神37勝47敗0分.440
11東京ヤクルト34勝46敗4分.425
12横浜DeNA34勝48敗1分.415

セ・リーグ226勝269敗8分.457
パ・リーグ269勝226敗8分.543

福岡ソフトバンクの勝率はなんと7割超。圧倒的な強さだ。パ・リーグの勝ち越し「43」のうち、76.7%に当たる「33」は福岡ソフトバンクによるものなのだ。福岡ソフトバンクはパ・リーグでも強大な戦力を誇るが、今季のように故障者が続出して出遅れたシーズンでも、大好物の交流戦で白星を荒稼ぎし、一気に立ち直ることが多い。勝ち方を知っているということになるだろう。

パ・リーグは埼玉西武、北海道日本ハム、千葉ロッテも勝ち越し。セ・リーグで何とか期待が持てそうなのが広島だ。通算では139勝174敗と大きく負け越しているが、ここ5年では43勝40敗とセ・リーグでは唯一の勝ち越し。セ・リーグで2連覇していることもあり、戦力は充実している。今季は現時点で2勝4敗だが、これから挽回することが期待される。

セ・パ交流戦で、パ・リーグが勝つのはもはや既定路線と化した感があるが、交流戦の興趣を盛り上げるためにも、セ・リーグ、とりわけ広島に頑張ってほしい。福岡ソフトバンクとは6月15日から敵地ヤフオクドームで3連戦が組まれているが、ここで何とか一矢報いてほしい。

記事提供:Full-Count

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