【試合戦評】終始主導権を握り続けた福岡ソフトバンクが3年ぶりの開幕連勝発進

パ・リーグ インサイト

2017.4.1(土) 00:00

開幕戦は中盤まで和田投手と涌井投手による息詰まる投手戦が展開され、千葉ロッテが均衡を破ったものの、終盤に見事な逆転劇で福岡ソフトバンクが勝利。エース同士の対決らしいハイレベルな戦いが繰り広げられた。今日の試合も勝利し、開幕2連勝を狙いたい福岡ソフトバンクの先発は3年ぶりの2桁勝利を狙う中田投手。一方、開幕戦を落とし、今日の試合で2017年の初勝利を飾りたい千葉ロッテの先発は、4年ぶりの先発復帰となる西野投手がマウンドへ上がった。

初回、中田投手は先頭打者を塁に出すも柳田選手の好守もあり、結果的に3人で抑える上々の立ち上がりを見せる。一方の西野投手は先頭の今宮選手に安打を許し、犠打と内野ゴロの間に走者が3塁へ。そして4番の内川選手に適時打を許し、今日は福岡ソフトバンクが先手を奪う。

2回、3回は両軍ともに無得点に終わり、迎えた4回裏。内川選手、デスパイネ選手の連打と四球で無死満塁の好機を作る。この場面で、松田選手は遊ゴロに打ち取られるが、千葉ロッテ・中村選手の送球ミスにより2点を追加。思わぬかたちでリードが広がる。6回裏にも、西野投手の暴投で1点を追加し、リードは4点差に。相手のミスにつけこみ試合を優位に進める。

西野投手は味方のミスや自らの暴投などもあり、6回、101球、被安打7、奪三振3、失点4、自責点3と4年ぶりの先発復帰を勝利で飾ることはできなかったが、次につながる投球を披露。一方、中田投手はスライダーをカウント球に、伸びのある140キロ中盤の直球と落差の大きいフォークを織り交ぜて千葉ロッテ打線に的を絞らせず。3塁も踏ませぬ完璧な投球で救援陣に後を託す。

その後は両軍の救援陣が無失点に抑える好投を見せ、最後は福岡ソフトバンクが1点を失うも、反撃を断って逃げ切り。リードを守り抜き、千葉ロッテを下した。

これで福岡ソフトバンクは2014年以来、3年ぶりの開幕連勝発進。その年は開幕連勝の勢いを保って一気に頂点まで上り詰めた。今年こそは昨年の悔しさを晴らすべく、このまま下位を突き放し最後まで突き進みたい。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE