昨季まで北海道日本ハム時代で同僚だったマーティン「個人的にはとても助けになった」
ここまで二刀流で躍動するエンゼルスの大谷翔平投手。そんなルーキーの活躍の「舞台裏」を昨季まで北海道日本ハムで同僚だったクリス・マーティン投手が米テレビ局「FOXスポーツ」で明かしている。
ここまで大谷は投手として8試合に先発し、4勝1敗、防御率3.18、打者として打率.282、6本塁打、20打点をマーク。米テレビ局「FOXスポーツ」は「オオタニの元チームメート、クリス・マーティンが『ショータイム』の舞台裏を明かした」と見出しをつけ、昨季まで日本ハムでプレーし、今季からレンジャーズに移籍したマーティンにインタビューを行っている。
マーティンは大谷と過ごした日本ハム時代を振り返り、当時からメジャー球団のスカウトが度々、球場に姿を見せていたことを明かしている。その中で「個人的にはとても助けになったよ。彼のプレーを見に来て、もし自分が良い投球ができたら、もしかしたら彼ら(スカウト)の目にほんの少し留まるかもしれないんだからね」と言及。大谷のおかげもあって自身もメジャー復帰できたと感謝している様子だ。
大谷は今季、開幕前のスプリングトレーニングでは結果を残すことができず、懐疑的な見方をする米メディアが大半だったが、自らの打撃フォームを修正するなど、柔軟な対応力でメジャーでも活躍している。
マーティンが振り返った“衝撃”シーン「彼が本物だとわかったのは、間違いなくその瞬間」
マーティンは、大谷がここまで辿ってきたメジャーの道のりについて「スプリングトレーニングの趣旨を理解しているんだ。つまり学習曲線なんだよ。対戦投手がどのように攻めてくるか、そして彼が投手の時には打者がどんなアプローチをしてくるのか。それを学んでいたんだよ」と説明。そして、「でも、これは必ずしも容易なことではないよ。ここは非常にタフなリーグだからね。順応することが求められるんだ」と、メジャー1年目で見せた大谷の対応力を称賛している。
また、同インタビューでは日本時代に大谷が見せた投打両方での最も衝撃的だった場面をマーティンに質問している。「彼が本物だとわかったのは、間違いなくその瞬間だね。ほとんど自力で、彼は試合に勝ってしまったんだよ」と興奮気味に語ったのは、2016年7月3日の対ソフトバンク戦について。「1番・投手」として出場した試合がベストだったという。この試合は大谷が打者として初球先頭打者本塁打を放ち、投げては8回無失点の快投を見せ、9回をマーティンが締め2-0で勝利している。
また、元チームメートとして大谷からメジャーで過ごすうえでのアドバイスを求められたかとの問いには「そういうことは無いかな。彼はさほど煩わしさを感じていないと思うよ。彼は本当に野球に集中しているんだ。それこそが、異国の地でプレーするときにやらなきゃいけないことなんだよ。僕も同じ状況を経験しているからね。まずは野球に専念して、他の身の回りのことについては後々慣れ始めてくるものだから」とコメントしている。
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