美馬学の力投に打線が応え切れず。救援陣も終盤に勝ち越しを許して、5連敗の楽天は交流戦の未勝利が続く

パ・リーグ インサイト

2018.6.3(日) 16:57

東北楽天ゴールデンイーグルス・美馬学投手(C)PLM
東北楽天ゴールデンイーグルス・美馬学投手(C)PLM

6月3日、楽天が連敗で迎えたカード最終戦。初戦は辛島投手、2戦目は則本投手の好投に打線が応えられず、いずれの試合も2得点に抑えられている。この試合では、早めの援護で展開を優位に持って行きたいところだ。

この試合で一矢報いたい楽天は、開幕から5連敗の美馬投手がマウンドへ上がった。苦しい状況が続くチームと自身のためにも、白星を得て仕切り直しとしたいところだが、いきなり先頭打者・山田選手に安打を打たれる。だが、直後に二盗を試みられたところで牽制刺。続く打者にも安打を許したが、3番の坂口選手を初球で二ゴロ併殺に仕留めた。立ち上がりにばたつきながらも、2回と3回はいずれも3者凡退に退ける。

援護したい楽天打線は3回、2死から田中選手の安打と四球で2死1,2塁の好機を作る。すると、続く今江選手が内角球を引っ張った打球は左線の横に落ち、2塁走者が生還。「勝ちたい。その気持ち、それだけです」との執念が生んだ先制点に、ベンチも盛り上がる。

ところが、直後に2失点を喫して逆転を許す。内田選手の失策で先頭打者の出塁を許した美馬投手は、1死満塁の場面を招くと、雄平選手にピッチャーの横を抜けていく中前適時打を浴びる。2人の走者が生還し、楽天は1点を追うことになった。

楽天の反撃は6回。1死から安打で出塁した今江選手を1塁に置いて、続く銀次選手が放った打球は左中間を破る同点適時二塁打に。5回、6回には得点圏に走者を背負いながら粘り強くしのいでいたベンチの美馬投手にも、笑顔がこぼれる。

同点に追い付いた楽天だったが、8回からマウンドに上がった松井投手がピリッとしない。四球と安打に2つの盗塁を絡められ無死2,3塁にすると、畠山選手の放った打球を遊撃手の茂木選手が野選。これで1点を勝ち越され、再びリードを許してしまう。

9回には2死3塁と見せ場を作ったが、得点には結びつけられずに試合終了。最後もホームが遠いままで終わった。ともにリーグ最下位に低迷する犬鷲と燕の3戦目は空中戦とならず、楽天の連敗は5まで伸びた。

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