怒とうの4連続適時打で逆転するも、再び突き放され3連敗

パ・リーグ インサイト

2018.6.1(金) 22:16

千葉ロッテマリーンズ・加藤翔平選手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ・加藤翔平選手(C)PLM

6月1日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと広島のカード初戦。5月31日の東京ヤクルト戦では打線が9安打を放ちながら1得点とチャンスでもう1本が出ず、交流戦最初のカードを負け越しという形で終えてしまった。

本拠地に戻って巻き返しを図るカード初戦のマウンドを託されたのは、エースの涌井投手だ。前回登板のオリックス戦では7回途中9失点と大乱調で、5点の援護を守りきれず。それまでは前年の不調から立ち直って安定した投球を見せていただけに、このままズルズルと調子を落としたくはないところ。セ・リーグ首位の広島と相対する一戦は、チーム、そして自身にとっても非常に重要なマウンドとなる。対する広島の先発は、大瀬良投手である。

涌井投手は初回に2死1,3塁のピンチを背負うが、ここで田村選手が二盗を刺して女房役としてピンチを救ってみせる。しかし、涌井投手は続く2回表にソロ本塁打を浴びて先制を許すと、3回表にも2本の適時打を許してリードを3点に広げられてしまう。

打線は大瀬良投手の前に3回まで無得点に抑えられていたが、4回裏に敵失もあって好機を作ると、清田選手、鈴木選手、田村選手と3者連続適時打が飛び出し、あっという間に試合を振り出しに戻す。その勢いのまま続く加藤選手も適時打を放ち、怒とうの4連続適時打で一気に勝ち越しに成功した。

援護をもらった涌井投手だったが、直後の5回表に先頭の丸選手にソロ本塁打を浴び、あっという間にリードを吐き出してしまう。涌井投手は5回までに126球を費やす苦しい投球となり、この回限りでマウンドを降りる形となった。

継投に入った千葉ロッテは2番手の南投手が無失点でバトンをつないだものの、3番手の大谷投手が適時二塁打を放たれ勝ち越しを許してしまう。8回表には4番手の益田投手もソロ本塁打を被弾してビハインドを2点に広げられると、打線も広島投手陣を相手に7回以降は反撃の糸口をつかめず。試合は6対4で広島が勝利を収めた。

打線は相手のミスに付け込む連打を見せて一時は逆転まで持っていったものの、先発の涌井投手が再三にわたって走者を許す厳しい投球内容で前回登板に続いて援護を生かせず。救援陣も誤算で失点を重ねてしまい、3失点を喫した5月30日の東京ヤクルト戦に続く救援失敗となった大谷投手はこれで今季2敗目。前カードから続く連敗は3に伸びている。

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